野村監督 ご逝去
「勝ちに不思議の勝ちあれど、負けに不思議の負けなし」
思いがけずで勝つことはあるが、負ける時には理由があり、そうしてしまった責任がある。
日本シリーズは7試合で4勝するとチャンピオンになるわけだが「いかに3つ負けるか」を考えていた方である。
ボヤキ、ネクラとご自身で言う方である。
ヤクルトの監督時代は、広沢、池山、飯田ら、対象的に若くオモシロ選手が多くいて、野村さんの元で大きく成長した。野村さんは楽しかったのではなかろうか。
「勝てないものが2つ。時代と年齢」
半世紀を超えた人生となった自分に重くのしかかる言葉である。
「人を残すことが重要」
人生とは、野球とは、人と人とは。
ずっと考え、書き留め、選手らに伝え続けた方である。育った彼らは今、チームを率い、野球界に貢献している。
忘れることないよう、ここに留め置く。
合掌
昨年11月のETロボコン・チャンピオンシップ大会の様子 MONOist記事。
令和のETロボコンはベストタイム方式、「リミッター外し」で一発逆転も~ETロボコン2019チャンピオンシップ大会~
毎年取材詳報していただいている大塚さんによる。
働き方改革はロボコンに影響しています。全社的な残業時間削減、直接仕事以外活動への全社理解度低下、時間使うことへの抵抗、等々。
(ラグビーにようにはいかないなー、なぜ?)
とはいえ、上位にいこうとすれば開発量、試験対応は増え、消費時間が増えていることは確か。社内での認知、理解、期待が低い中では活動の継続が難しくなります。そこで2019年のETロボコンでは参加者の開発負担を軽減することを目指して、・競技コースの単純化(L/Rコースを相似形に) ・片側コースのみがんばればよい(L/Rコース競技結果いずれかよいほう採用) ・プライマリークラスでのモデル審査の局所化 を行っています。
「リミッター外して」
私と江口さんにて大会当日の解説youtube番組をやってました、その中で競技を終えたばかりの参加者をつかまえてインタビューすることがあるんですが、記事内にある 「土浦れんこんさんチームR」(日立建機)「1回目の走行ではすでに2位以上が確定していたため、「リミッターを外した」走行にチャレンジ」というのはそのインタビューで出てきました。スピードを競う上で「正確に安全に」ロボットを走らせる必要があるため、最高速度や高難易度な技の性能は意図的に抑えてあることがあります。しかし、優勝するためには正確性と安全性を犠牲にして「リミッターを外した」仕様で望んだとのこと。結果は残念でしたが、その走りは素晴らしく、興奮モノでした。それで、思わずピットに戻る選手をつかまえてインタビューしてみたというわけ。
このリミッターを制御できていることがスゴイ!
ETロボコン参加、参加ご検討の方への 専用キット
ETロボコンはモデルと走行競技の両方で競います。システム、ソフトウェアのモデル開発手法を普及させようということで始まったんですね。で、モデルのほうがちょいと上になっていて、走行競技は1位、2位、3位なんですが、モデルはゴールドモデル賞、シルバーモデル賞のその上にエクセレントモデル賞があります。ボクシングでいうところの1位の上にチャンピオンね。
参加チーム提出モデルの掲示
審査員から良い点要改善点コメントあり
競技会翌日には、モデリングについて審査員と参加者によるワークショップが実施される。
「チャンピオンシップ」大会の名称も同様で、地区大会での優秀者が集まってチャンピオンシップを競うとしてあります。
地区大会は予選ではなく、チャンピオンシップは全国大会とはしていません。
人材育成を進めていく上で、現地現場でリアルに対応できることを重視して、各地区にて産学官連携でのコミュニティづくりを進め、そこでみなさんの協力にて地域での活動に取り組んでいます。
各地区で育った選手がチャンピオンシップに集い、競い合い、その結果を地域に持ち帰り翌年以降に活かす。ETロボコンは地域人材育成プロジェクトであります。
準備中の競技審判団。
チャンピオンシップには50名近くのスタッフ、全国には300名を超える実行委員がいて、そのほとんどはボランティア。情熱が支えるETロボコン。
ETロボコン2020開催発表会 2020年2月14日(金)13:00~17:30 日本橋FinGATE KAYABA 東京都中央区日本橋茅場町
※ETロボコン ホームページより
昨年のチャンピオンシップ大会はスゲーおもしろくて、実行委員長の星さんが「100点満点」とまで言った内容でした。(昨年記事)
さて、今年は。
(JASA ホームページより)
【教育担当者様にこそ知ってほしい】これからの時代のエンジニア育成術を大公開! (記事)
・2020年競技内容、コースの発表(毎年変わります)
・ロボット走行デモンストレーション
・ETロボコン参加企業の人材育成活用事例の発表
ETロボコンは全体の半数が企業からの参加。目的は「人材育成」。プロジェクトベースで4~6ヶ月間システム開発の基礎から応用までチーム開発していきます。分析・設計モデリング技術、プログラミング技術、システム開発におけるマネジメント、多くの要素を体験して成長する期間となります。しかも、数値(走行タイム)と外部による評価(審査結果)で成果も明らかに。
今回は、2社1学校よりETロボコン参加での自社・自校人材育成事例を紹介いただきます。
・小村 将 氏(パナソニックITS株式会社 管理統括部 人事部 人事課)
・日熊 啓介氏(茨城県立産業技術短期大学校(略称:茨城県立IT短大) 教務課 講師)
・杉野 順清 氏(アフラック生命保険株式会社 ITアーキテクト部)
・笹川 浩一 氏(アフラック生命保険株式会社 オープンシステム第二部)
・皆川 涼 氏(アフラック生命保険株式会社 メインフレームシステム第一部)
派生開発、変更対応が多くなったソフトウェア開発現場、ETロボコンはイチからつくりだし、分析・設計、実装、テスト、本番、そして評価を受けるまで、全て経験できる貴重なチャンスとなっています。
ETロボコンは若手エンジニアと将来エンジニアを育成、鍛える絶好の機会です。
ご興味ある方、ぜひ。参加できます、無料です。
※参考:
昨年の活用事例集はこちら
渕ノ上 将吏 氏 情報技術開発株式会社
神田 誠 氏 株式会社日立産業制御ソリューションズ
須永 毅 氏 日本精工株式会社
今回が3回目となるCES2020 Las Vegas参加。
毎年、新しいネタが見つかり、世界のTech状況を垣間見る機会です。
同行した江口さん(元・富士通コンピュータテクノロジーズ)が報告会でお話します。ぜひ。
2020/1/28(火)東京都中央区日本橋 JASA会議室にて 小林も会場におります。
今年のCES雑感:
・5Gの展示があまり見当たらない。Samsungとその他少しくらい。
昨年のCESでは各社5Gのコンセプト展示を大々的にやってましたが、今年はどういう事情かとにかく少ない。3年法則※の2年目で迷走?迷路?か。。。
・Health Techが伸びてる。Sleep Techが単独でカテゴライズされるまでに。SEX分野も今年から解禁された。
(Innovation Award選出の女性用SEXトイ)
・プログラミング学習用は一服した感じ。出展製品数は減った。
(命令パーツをつなげてプログラミングする)
・クルマおもしろい。2年前のトヨタのe-paletから昨年は各社が「自動運転のヒマな社内でなにするか」といったことに注力して迷走してましたが、今年はsmart cityに向けてのコンセプト、技術の方向性出ている感じ。
・AIはフツーに。2年前は「これAI使ってるの?」と聞くと、だいたいのブースで「Yes」とテキトーに応答されてたくらいAI入れとかないと、というブーム的な感じだったが、今年はAIを声高に謳う製品サービスはあまりなくて、AIはデフォルトでしょ、みたいな展示が多い。
・ドローンもフツーに。人が乗ることも驚かなくなった。水中ドローンは相変わらず中国の独壇場。
(その中でやっと見つけた日本メーカYAMAHAの水中スクーター。展示企業が技術ラインセンスしてると言ってた)
ベンチャーを集めたEUREKAスペースが毎年オモシロイ。今年は日本も倍増、韓国も出てきて、以前から多いフランス、その他各国毎のブースが増えて国別対抗戦になってましたよ。
(EUREKAスペース ブース配置図 下方にあるフランス でかい)
2年前に当時Cerevo社長の岩佐さんと会場でお会いした際に「フランスがすごくなってる」と教えていただいてから3年目、その増加度合いは目を見張ります。
ETロボコン実行委員長の星さんが以前毎年出展されていて、会場だけではなく近隣のホテル等で開かれているプライベートカンファレンスがものすごく多くて、とにかく技術と人と契約があちこちに散見される世界最大規模の展示会なので、見ておくとイイヨと言われ続けてようやく2018年に初めて参加した際には、その大きさもビックリでしたが、大量の中国とアメリカの出展、イスラエルのベンチャーのレベル高さ、ブース裏での商談や打合せの多さにビックリしたものです。
小林の気になるネタ:
(LGの、ゆがむ大画面)
(
(Royoleのどこでも何でもつけられる?画面。曲面、ゆがみの展示がスゴイ)
(レストランのメニューも教科書も時計もこれになるな)
見る人によってそれぞれで、ETロボコン2019ガレッジニア部門優勝の副賞にてCESに参加したのFCT(富士通コンピュータテクノロジーズ)の若手2人と話したら、こちらが全く見てないものをいろいろ「あれスゴイ」とあげてました。10,000dpiを実現してる中国メーカのディスプレイとか。。。(どこにあったんだ?不明)
※3年法則
昨年のCES視察団で確認したもの。
1年目:新しいネタ出てくる。(大々的にであったり、ひっそりであったり)
2年目:そのネタを利用したものを各社が出してくる、玉石混合。
3年目:そのネタをみなが取り入れてきて、フツーになる。
3年目で普及しないものは捨てられる。3年目に目立つようになるが、ネタは2年前にあるからそれを見ておく。
90年代以降のアメリカ流ドッグイヤーが、中国の登場でさらに早まり、3年目で何とかしないといけない状況。
出展ブースにはオジサンはあまりいなくて、中国ブースは女性比率高く、おじさんがいるところはそれだけで「古い技術」を扱っているんじゃないかと思えてしまうほど。
あけましておめでとうございます。
雪のない正月、穏やかに明けました。初詣、おみくじは中吉、今年はガマンの年とのこと。
そんなお告げを受けるも、ガマンの中から「突き抜ける」意志と行動が今年のテーマです。
2013年東京オリンピック開催の決定から、いろいろな思考&試行を重ねてきました。うまくいったこといかなかったこと共にあり、いよいよとなる今年は決めたら迷いなく突き抜けて邁進したい、そんな思いです。
エンジニアから43才で人生二毛作目の人材育成と事業経営にチェンジし14年。このチャレンジが人生の「グレードアップ」となるような15年目を迎えられるよう、みなさまと共に未来に向かって進みたいと思っております。
本年も、よろしくお願いいたします。
プログラミングの聖地へ 冬の金沢が熱い!
2019年12月26日(木)
金沢市にてプログラミング教育に関するイベントを3つ開催しました。
前年、WRO Japan決勝大会が金沢市で開催、また福井市で実施した「こどもプログラミングサミット2018」にて、金沢市の細田副市長にご登壇いただきました。そのご縁もあり、また同サミットに毎回ご登壇いただいている松田先生(前・東京都小金井市立前原小学校長)が2019年から金沢市プログラミング教育ディレクターに就任もされ、いよいよなんだか金沢市が盛り上がってきたということでの開催となりました。
1.加能がにロボコン
越前かにロボコンの石川県版。福井では越前がに、石川では加能がにと呼ばれる冬の味覚の王様ずわいがに。初の石川開催。今後は「松葉がに」「紅ずわいがに」「毛がに」「花咲がに」と全国かにロボコンへ発展することを期待しています!
金沢市・加能ガニロボットコンテストのページ
記事 北國新聞「「加能ガニ」のロボで児童競う 市が初のコンテスト 」
中日新聞 加能ガニ ロボも「うまい」 プログラミング課題 次々得点
カニロボコンは、小学生が発想する、つくる、動かすをコンピュータとプログラミングで自在にできるようになってもらおうと、競技に応じたセミナー・ワークショップを実施して、産学官による地域の人材育成活動となっています。
2.WRO Japan ロボットを活用したプログラミング教育シンポジウム
〜 WRO2019ハンガリー国際大会ほか報告会 〜
世界70カ国,30,000チームが参加する小中校生の国際ロボコンWRO。2019年のハンガリー国際大会に参加したチームのコーチ、審判、技術視察委員から、世界のロボットとプログラミング技術、教育状況の報告でした。年々、制御技術が向上しており、また製作するロボット・シスエテム、(英語での)プレゼンテーション内容も高度化しており、世界で活躍する人材育成を目指して、世界中での取り組み、そして私達日本の今後への狙い、期待、やるべきこと、が見えてきているなぁと強く感じました。
また、最近特に国際大会上位を占めているロシアの国内決勝大会の視察報告も行われ、年間何度も大会によるセレクションが実施され厳しい競い合いで育成する状況等も報告されました。また競技審判の資格取得もセレクションがあり、取り組みが総合的であるなぁと感じとられました。
さあ、2020年はカナダ・モントリオールでの大会です。
WRO Japan ロボットを活用したプログラミング教育シンポジウムのページ
3.第5回こどもプログラミングサミット
主に小学生を対象としたプログラミング教育について、登壇者、参加者のみなさんで議論してよりよい方向性を見つけていこうというサミット、開催4年目、5回目となりました。
金沢市・山野市長、鯖江市・牧野市長を始め、総務省、民間、大学、NPO、行政と、各分野からご登壇いただき、取り組み状況、今後に向けてを熱く語っていただきました。(上松先生は急遽のご都合により欠席)
参加者との質疑では「現場でどうやるのか」「予算どうするのか」「国、地域での方針は」といったところにたくさんの突っ込みもみられ、いよいよ2020年小学校でのプログラミング必修化迫ったなぁと気持ち新に感じたところです。
パネルディスカッションの後は、テーマごとに別れて登壇者、参加者みなさんで討議、発表しました。
100名の参加者、それぞれが持ち帰ってのご自身で、所属先での活動のネタにしていただけることを期待しています。
牧野市長ブログ
実行委員・松田さんブログ こどもプログラミングの聖地「金沢」、激闘の「かにロボコン」と白熱の「サミット」で2020年に弾み!
実行委員・福野さんブログ 第5回こどもプログラミングサミット、学びのまとめレポート
金沢で冬のオイシイものもたくさんいただきました。
参加、関係者のみなさん、ありがとうございました。2020年はどうなる!? 未来に向かって進みましょう!!
教育版レゴ マインドストーム for home クリスマス・キャンペーン中!(家庭学習用)
ロボコン社長 レゴ マインドストームと成長の旅 (シリーズ化なるか。。。。)
第1回 ケンブリッジ大学へ
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「ロボット国際大会の経験がケンブリッジ大での学びに通じている」
WRO世界大会銀メダリストに聞く未来 前編
ロボコン社長 レゴ マインドストームと成長の旅と題したこのシリーズでは、アフレル代表取締役社長の小林靖英が、レゴ マインドストームとともに成長してきた人々のストーリーを紹介していきます。最初のゲストは、ケンブリッジ大学工学部に通うユング開さん!
ユング開さんは、小学生のときにマインドストームと出会い、その後WROやロボカップジュニアの国際大会で6個のメダルを獲得し、その実績が認められ孫正義英財団の一期生に認定されました。現在は、イギリスのケンブリッジでロボット開発の研究を行っています。
続きはこちらから!✨
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開さんは、RCX-NXT-EV3と小中高で三世代の教育版レゴ マインドストームを駆使して、WRO国際大会で銀メダル(世界中で2番目)に2回も輝きました。
小林が印象に残っているのは、彼が高校生の時のカタール国際大会で銀メダルをとった閉会式の後に、わざわざ挨拶に来てくれて、でも、その時の悔しそうな顔ったら。。。。。 金メダルを目指してずっと取り組んできた彼には悔しさのほうがイッパイでした。世界2位だぜスゴイ!と我々は讃え励ましましたが、彼の目線はその頃からずっと上のほうにあったんだと思います。
ケンブリッジでは街と大学・カレッジを案内してくれて、いろんな話しをしてくれました。たぶん、久しぶりに日本語でたくさん話したのかもしれない。
サンキュ-!
ケンブリッジの町並
カレッジ寮 スシらしきを発見
図書館
24時間、係の人がいるってスゴイな。
街のレストランでランチ&インタビュー。
有名店らしく行列ができていた。
昨年まで福井、東京で開催していた「こぷサミ」を今年は金沢市で開催します。
しかも、カニロボコン、WRO国際大会シンポジウムと併せて3つも楽しめる豪華版! これね、いくしかないですよ、小林がカニもって待ってますしね。WW
--- 参加・見学 募集中! ---
冬だ、カニだ、ロボットだ、プログラミングの聖地を目指す!?金沢へ。
https://afrel.co.jp/programming-kanazawa
■■ 参加型プログラミング教育3大イベント in KANAZAWA ■■
2019年12月26日(木)
10:00-12:00
◆第1回加能ガニロボットコンテスト2019
金沢市 近江町交流プラザ4F まなびぃ広場
9:30-12:30
◆ロボットを活用したプログラミング教育シンポジウム
(WRO2019ハンガリー国際大会ほか報告会)
金沢市 ITビジネスプラザ武蔵 6F
14:00-18:00
◆第5回こどもプログラミング・サミット2019 in Kanazawa
金沢市 ITビジネスプラザ武蔵 6F
プログラミング教育に関心のある方、プログラミング教育関係者、ロボコン活動に興味のある方、科学技術分野および国際的な人材育成に興味のある方。産学官問わず、ぜひ!
東京から北陸新幹線2時間半、大宮からは2時間。大阪からサンダーバード2時間半。冬のうまし北陸へwelcome!
◆第5回こどもプログラミング・サミット2019 in Kanazawa
登壇者:
山野 之義 氏
石川県金沢市長
牧野 百男 氏
福井県鯖江市長
村瀬 剛太 氏
総務省情報流通行政局情報活用支援室長
松田 孝 氏
金沢市プログラミング教育ディレクター、
総務省地域情報化アドバイザー、
小金井市教育CIO補佐官
小宮山 利恵子 氏
スタディサプリ教育AI研究所所長、
東京学芸大学大学院 教育学研究科准教授
上松 恵理子 氏
武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部准教授、
東京大学先端科学技術 研究センター客員研究員
利根川 裕太 氏
特定非営利活動法人みんなのコード 代表理事
◆ロボットを活用したプログラミング教育シンポジウム
WRO/WRO Japanの紹介
羽賀 孝夫(NPO法人 WRO Japan 理事/事務局長)
世界70以上の国・地域が参加する世界最大級のロボコン『World Robot Olympiad』 および 『WRO Japan』について概要紹介
WROハンガリー国際大会レポート(レギュラーカテゴリー)
島田 敏一(一般社団法人富山県情報産業協会理事)
WROハンガリー国際大会レポート(オープンカテゴリー)
羽賀 孝夫(NPO法人 WRO Japan 理事/事務局長)
WROロシア決勝大会視察レポート
吉野和芳(NPO法人WRO Japan理事/競技委員長)
WROロシア国内決勝大会の様子
WRO国際大会参加チームレポート
オープンカテゴリー中学生部門7位入賞:AR+チームコーチ
大会参加レポート(技能五輪全国大会)
八野 強(アイシン精機株式会社・アイシン高等学園)
WRO/WRO Japan 2020のご紹介
小林 靖英(WRO国際委員会 理事 / NPO法人 WRO Japan副理事長)
走者はこの先30年50年とガンバッテくれる人で、ぜひ。レジェンドは最終トラックに、任せたよ。
あけましておめでとうございます。
平成31年福井の正月は雪もなく穏やかにスタートしました。
今年のアフレルのテーマは「ReCreation」。小林のテーマは「飛び出せ!青春!!」としました。
古い方には懐かしい青春ドラマの番組タイトルです。
青春時代をつくろう
日本の高度成長期に子供、青年の時代を過ごした人、コンピュータ、エレキ、IT業界で働いた人、90年代から21世紀初めにネット業界でつくっていた人、そんな今のオジサン達が言うのは「何もなかったから好きにやれた」便利なことはなく面倒くさいこと多かったんですがオモシロカッタんです。
高度成長期ってのは日本社会の青春時代みたいなもんで、70~90年代はコンピュータ業界の青春時代だったんだと思うんですね。人生も業界も青春は楽しい、いろんなことは新しく、いろんなことが許され、いろんなことが次々生まれていく。
新しいこと、オモシロイことやろうとしたら自分の活動フィールドを青春時代にするとよいと思うんです。業界を新しくつくったり、コミュニティを生み出したり、新技術を世にだしてみたり。そこに青春時代があれば新しく、チャレンジ機会ばかりで、いろんなことは許され、やったことは全て肥やしになっていく、そんな青春時代をつくりだせば、私達はいつだってオモシロイ。
WRO国際大会の期間中には、WRO国際委員会の理事会、評議委員会が開催されます。
WRO国際委員会はNPO法人で、小林は理事会(Bord Of Trustee)、評議委員会(Advisery Council)の双方に参画しています。
理事会はWROを継続発展的に運営していくためにあらゆることが議論され決定されます、競技や審査に関わる事項等は評議委員会にても議論され承認されます。
近年は大会規模が大きくなり課題も増え、会議のアジェンダが多く多岐にわたっており、延々と会議が続きます。会議は宿泊ホテル内で実施されることが多く、会議期間中3~4日間は朝食から夕食までずっとメンバーと共に。大会の会場に行く以外はホテルから出ることがあまりありませんので、観光するチャンスは少なく。。。。
理事会・会議場
WROの国際大会は毎年開催されます。その開催地は2年前の国際委員会にて、立候補地委員会の最終プレゼン後に評議委員の投票により決定します。2019年はハンガリー・ジェールで、2020年はカナダ・モントリオールでの開催が決定しています。2021年に向けては既に複数の立候補地があります。この決定は来年の国際大会にて発表される予定です。
WROは2018年時点で70以上の国地域、25000を超えるチーム参加がある世界最大級のロボットコンテストです。2017-2018年に26の新しい加盟国があり、15年目を迎えた今も増加中です。
国際を統括する国際委員会と各国地域を統括する委員会(National Organizer)が協力して運営されています。国際大会は該当地の統括委員会を中心に国際大会実行委員会が組織され準備段階から国際委員会も協力しながら運営されていきます。国際大会実行委員会はその国地域の産学官連携による組織となることが多く、国際大会開催をSTEM教育の推進、ICT人材育成の大きな契機としようとするものとなっています。2019年国際大会開催のハンガリーの実行委員会は昨年の最終プレゼンにて「WRO国際大会を国全体のSTEM教育の推進インパクトに」と訴え、評議委員からの賛同を得ました。
評議委員会メンバー 産業界、大学、教育委員会、科学館による構成
今年、コスタリカのAlejandaraが加わって、日本2、シンガポール2、中国2、台湾2、デンマーク2、UAE2、南アフリカ1、カナダ1、コスタリカ1となり、世界中からの参画となっています。
会議の休憩時間にマッサージのサービス
WROの国際ビックスポンサーとしてLEGO EducationとJUNIPER社があります。LEGO社はWROの立ち上げ時からの協力で強いパートナーシップとなっています。
WRO国際大会でのLEGO Education ブース
JUNIPER社はグローバルなネットワーク・ソリューション・ベンダーであり、WROの新しいパートナーでアメリカを中心に資金面だけでなく多くの社員のみなさんがWROの運営ボランティアに参画していただいています。(ニュースリリース) 今回のタイ・チャンマイ大会でもJUNIPERシンガポールから大勢の社員が参加していただけました。また、本社のCMO(Chif Marketing Officer)のMichael Marcellin氏が来場され、スポンサー賞の選定、授与に対応されました。
JUNIPER社のWRO関連ニュース
JUNIPERブース
最終日の閉会式後には、Appliciation Dinner が開催されます。
これは、現地国際大会実行委員会をねぎらい感謝する場で、また各国委員会の交流の場となっています。
タイ国際大会実行委員会への感謝状贈呈。
ありがとうタイ国際大会実行委員会。
素晴らしい運営でした!
【動画】
WRO 2018 Sunday Recap
WRO Japan 代表チーム
さあ、来年はハンガリーで。また、みなさんとお会いできることを楽しみに。その前に、8月にはデンマークでWRO Friend ship大会も予定されています。
1月には国際委員会がシンガポールで開催されます。タフな1週間が待ち受けます。青少年と社会の未来に向かって、ハリキッテ進みましょう!!
WRO(World Robot Olympiad) 2018 国際大会 タイ・チェンマイ
63カ国から選抜された484チームが参加。
会場:Chiang Mai International Exhibition and Convention Centre
3日目:日曜日
レギュラーカテゴリー、ARC、Footballは、前日から継続、新しいサプライズルールが発表されて、選手達は朝から集中! 前日イイところにつけていた日本代表チーム、最終日もガンバレ!
オープンカテゴリーも継続で審査員が廻ってきます。昨日よりも各チームかなり会場、雰囲気に慣れてきた感じ。
小林は、本日も各所で会議があり、競技を見る時間が限られます。
WROは世界中から関係者がたくさん集まる機会なので、直接会って打合せできる貴重な機会でもあります。朝食での打合せから、大会会場のあちこちで、またはこうしてVIP用ランチ会場で。
今回はVIP用に無料マッサージも。しかし、時間なく断念。。。。。残念。。。。
そうしているうちに競技は終了。閉会式へと。
まずはタイ伝統芸能。 日本の歌舞伎のような、昔の王様の物語のよう。
表彰式です。さあ、日本代表チームの成績は。
各競技、8-4位の入賞発表の後、メダリスト・チームの発表です。
メダリスト・チームは皆、国旗を持って壇上に、嬉しそうに、誇らしげに。
感動の瞬間です。
そして観客席では自国チームの表彰にボルテージが上がります!
日本代表チーム:
ARC競技 5位
オープンカテゴリー 小学生8位、中学生5位、高校生5位
レギュラーカテゴリー 高校生6位、7位
入賞6チーム!!
世界で5番目、6番目、7番目、8番目です。世界中で競っての成果です、素晴らしい!
メダリスト発表で、選手が国旗を持って壇上に向かって走ってくる姿を見ると、ほんとうに感激で涙がでそうになります。(ちょっと出てます)
世界はスゴイ、強豪と言われる日本代表チームがメダルを逃した。
入賞した日本代表チーム・コーチの先生の言葉が印象的でした。
「トップチームの技術は2年先を行ってる。差を感じました」
競技攻略方法、それを可能にする発想と技術、ものすごいスピードでロボットを移動させ、それを確かに制御する技術、等。例えばレギュラーカテゴリーでは今まで、正確な制御のしやすい角度センサを内蔵したサーボモータ(Lモータ)の利用が中心でしたが、今年の上位チームはセンサ内蔵していない軽量高回転型(Mモータ)を使ったロボットとなっていました。「どうやって精確な角度、自己位置を制御しているのだろう」の疑問は解けず。オープンカテゴリーでは
「システムとしての自動化や課題解決はどのようになされているか、それをチームでどう対応してきたか」
が注意深く見られるようにもなり、プレゼンと発想、課題解決、技術、チームワークの全てで高い到達度が求められています。
世界はスゴイ。
世界をリードできるような、世界をリードする人材、チームを育成したい、そう強く思った閉会式でした。
チェンマイ知事 閉会のご挨拶
2019年WRO国際大会はハンガリーにて。
WRO大会旗の受け渡しです。
主催、後援、国、地域、国際委員会 VVIP
WRO2018タイ・チェンマイ国際大会 終了です。
see you next year in Hungary!
日本代表選手団!!!
おつかれさん、みんな胸張って日本に帰ろう!!!
WRO2018国際大会・最終成績はこちら
閉会式の舞踊団と記念撮影
WRO(World Robot Olympiad) 2018 国際大会 タイ・チェンマイ
63カ国から選抜された484チームが参加。
会場:Chiang Mai International Exhibition and Convention Centre
初日:金曜日
開会式
タイ現代舞踊から
WRO国際委員会議長 Advisery Council Chair Man 挨拶
タイ国 文部大臣 ご挨拶
文部大臣は全文英語でのご挨拶でした。
「仲間と共にチャレンジしよう! 楽しもう!そして学ぼう!」
開会式終了後、各国選手が国旗を持って壇上へ。
毎年、この国旗の群れを見る度、国際大会ってスゴイなと、世界の中にいるなぁと感じます。
2日目:土曜日
いよいよ競技開始。
実のところ小林は大会期間中にいろいろな会議、打合せ等があって、じっくり競技を見る時間は限られてしまいます。
見ることできたところをご紹介。
レギュラーカテゴリー
高校生・日本代表チーム
レギュラーカテゴリーでは、当日朝に競技内容に一部改訂がなされます。
これを「サプライズ・ルール」と呼びます。
今回は、小中高各部門とも運ぶブロックが追加された模様。
WROは会場その場で、選手だけで、
・バラバラのパーツからロボットを組み立てる
・サプライズルールに対応する。
プログラムをサプライズに対応改修する
ロボットも一部機能変更する
・初めての会場でコース(摩擦等)や光環境(明るさ)に対応する
・試走含めこれらを2.5時間内で終わらせる
を異国会場で進める厳しい競技となっています。
コーチらの手が入らず、会場では選手だけで考え、つくりだし、現場対応する力が問われます。
公用語は英語。審判とのやりとり、質問も全て英語とボディランゲージで、意思確認しながら進めます。
【動画】
小学生部門
KTR Toyama 2018 競技パーフェクトの様子はこちら
高校生部門
Analyzer Λ 競技パーフェクトの様子はこちら
YTHS Rose Garden 競技パーフェクトの様子はこちら
ロボットの動きが速い、ロシアチームの試走の様子はこちら
コーチ・ミーティング
審判長が競技の細かな部分についての解釈等を説明します。
この後コーチは選手と打合せし選手はピット(組み立て調整エリア)へ。そこからはもう選手だけで。
会場スクリーン
レギュラー・カテゴリー 速報ボード
土曜日終了時の高校生部門 2位につける
レギュラー・カテゴリーは課題を攻略する競技なのですが、国際大会の上位チームは課題攻略はみなパーフェクトで「競技完成時間の競い合い」となります。
例えば高校生部門では1-7位までのチームが1日目、2日目ともパーフェクト。しかし完成時間は30秒程度の開きがあります。WRO Japan決勝大会で選抜される日本代表チームのコーチには「国際大会上位は時間の競い合いになります」を毎年伝えています。おおまかに言えば「国際大会で入賞するにはWRO Japan決勝大会の半分の時間で、メダルを狙うなら1/3の時間でパーフェクト完成させる必要あり」となっています。
高校生部門は日本、台湾、ロシアが強豪国なんですが、今年はさすが開催国タイが上位に割り込んできました。
小学生、中学生部門はマレーシア、タイ、ロシアが強豪です。今年は台湾も上位にきました。
ロシア、タイ、マレーシア等は国家予算にて国中の多くの学校にロボットが配備され、指導者の育成、大学等との連携が盛んに行われています。日本は地域で継続的に活動しているクラブ等での小中学生のガンバリがみられ、高校生になると学校の部活動での選抜チームが国際大会上位にきます。日本では「指導者と継続的な活動」が大きなガンバリ要素となっており、国、自治体、企業サポート等、未来人材の育成とSTEM教育の推進にもっともっと力をいれられることが期待されます。
ARC(Advanced Robot Challenge)
大学生・日本代表チーム
カメラを使った画像認識技術と戦略アルゴリズムの勝負。
WeDO (パイロット競技)
9才以下 日本代表チーム
オープン・カテゴリー
小学生/日本代表チーム
プレゼン練習中!
WROの公用語は英語。オープンカテゴリーのチームは小中高校生とも英語で発表、QA対応。
審査員は世界各国からの。参加チームも審査員も英語母国語の人よりもそうではない人のほうが多いグローバル環境。
テーマに基づいたロボットを活用したシステムを製作、発表します。
「技術力」「発想」「表現」「現場対応」
今年のテーマは「FOOD MATTER」
東南アジアや途上国チームは栽培、農業生産の効率化、生産性向上が多いのに対し、日本等の先進諸国チームは食品ロスの低減、消費の効率化が多いのが特徴でした。
小学生部門 Candy Samurai プレゼ審査の様子
中学生部門 Otemon Quest プレゼン審査の様子
高校生部門 Otemon Challenger プレゼン審査の様子
オープン・カテゴリーは多くの国が入れ替わりで上位にきます。大国だけでなく小さな国からも上位進出してきます。
WRO公用語・英語を母国語とするチームは少なく、みな「勢いのある英語」でプレゼンしてきます。日本では、小学生は保護者の方や塾のチームが力を入れてガンバッテきます。中高校部門になると学校の部活動でのチームがほとんどとなります。ロボットやシステムをつくるには費用もかかりますので、なかにはクラウドファンディングで資金集めをしたり、地域でスポンサー集めをしたりして、参加するための活動から学習と競い合いが始まっています。
テーマによるロボット・システムのプレゼンで、審査員は3-4名のチームで審査項目をベースに審査します。プレゼンの善し悪しはもちらろんですが、「ロボット、システムとしてどうか」「どのようにテクノロジーが使われていて、それはチームでどのように対応したのか」等が見られ、また質問によっても審査されていきます。
フットボール・カテゴリー
2対2で完全自動制御の競技。赤外線ボールを追い、ゴールを守り、シュートに持ち込みます。
決勝の様子はこちら
全競技結果はこちら
1日目終了後は、Frienf Ship Night フレンドシップナイト。世界中からの参加者、応援者の大交流会です。
WRO 公式 1日目・金曜日まとめ動画はこちら
WRO 公式 2日目・土曜日まとめ動画 はこちら
ホテルに戻るバスが並ぶ。翌日の決勝に向けて競い合いはまだ続く。
先週末に福井市で開催。
総務省の「地域におけるIoTの学び推進事業」実証事業を活用した
福井県こどもプログラミング協議会の活動一環。
参加:
小学生高学年 53チーム
小学生低学年 27チーム
大勢の小学生が参加してくれました!
既存のプログラミング・クラブに加え、福井県内地域のコミュティにて参加者募集、集まった参加者が製作、練習を実施してきました。地域の枠組みにて継続的な活動ができて多くの小学生が参加したことは素晴らしい!活動となりました。
競技内容:宇宙にいってレアメタルをゲットしてこよう!
歩行型だとそれだけで得点アップ。
小学生低学年 優勝ロボット
高学年は決勝でわずか1ポイント差! EV3ロボットは準優勝
スタート時点は翼?足?が閉じて、レアメタルをゲットする時に開きます。
レアメタルをゲットする時には足(ハサミ)が広がります。
このチームは前日まで歩行タイプでがんばっていたんですが、動作の再現性がうまくないため、1日でクルマ型に変更したとのこと。
ご自宅にコースつくって練習してた!
(↓お父さんのスマホで見せてもらったご自宅コース練習風景)
このチームは、うちの「EV3でつくる越前がにロボ・サンプル」にもチャレンジしてくれたそう。
ありがとー!
決勝動画はこちら
WRO(World Robot Olympiad) 2018 国際大会は、タイ・チェンマイで先週末開催されました。
世界中90以上の国地域が参加するWRO。今年で15年目。
チェンマイには63カ国から選抜された484チームが参加。
もの凄いパワーで熱気アフレル大会場、競い合い、発表、応援、そして国際交流。
会場はチェンマイ国際コンベンションセンター。大きい!!
WRO2018タイ・チェンマイ国際大会 ハイライト動画
それぞれ国の代表チーム、ユニフォームと国旗が誇らしげ。