お伝えするのが遅れてしまいましたが、去年の8月に教育用NXTソフトウェア2.0と2.1用のパッチ(2.0f3/2.1f3)が公開されていたようです。
公開先はこちらです。
http://education.lego.com/downloads/?q={02FB6AC1-07B0-4E1A-862D-7AE2DBC88F9E}
そして、以前ご紹介したレゴ・エンジニアリングのサイトで公開されていた2.0用パッチ(2.0f1)はもうリンク切れになっているようです。なので必然的に今回の新しいパッチを使うことになります。
▲パッチはバージョン2.0用の「NXT Edu 2.0f3 Patch」と、バージョン2.1用の「NXT Edu 2.1f3 Patch」、2種類存在するようです。お使いのNXTソフトウェアのバージョンによって、どちらかをダウンロードしてください。
▲zipファイルを展開した様子。Mac用とWindows用が1つに圧縮されています。
▲パッチを実行した様子です。
ここでは教育用NXTソフトウェア2.0に対して、「NXT Edu 2.0.f3 Patch」というパッチを実行しました。すでに一つ前のパッチ(2.0.f1)が当たっていたのですが、問題なく実行できました。
▲パッチの実行後にバージョンを確認してみました。「NXT v2.0.f3」と表示されると成功です。
Readme.txtによると、2.0.f3のパッチでは、次の点が変わるようです(Readme.txtから転載)。変更内容は一部、2.0.f1と重複しています。
・プログラムのスクロール時に消費されたメモリが解放されないため、ソフトウェアのパフォーマンス低下や、クラッシュの原因となります。
・3 つのスイッチブロックを 1 列に配置し、[平面表示] チェックボックスを切り替えると、2 番目のスイッチの一部が 3 番目のスイッチと重なります。
・「パック アンド ゴー」ファイルの作成後に削除してから取り消し操作を実行すると、ソフトウェアがクラッシュします。
・マイ ブロック内のコンスタント ブロックを削除してから取り消し操作を実行すると、ソフトウェアがクラッシュします。
・2.0 で開くと、1.X 超音波センサーのポート番号が正しくなりません。
・NXT データロギング学校のズーム時に描画に問題が発生します。
・ 複数の組み立て説明書を切り替えると、学校内のスライド番号が無効になる場合があります。
・ UI の表示に関係なく、ポイント間のデータログ ブロックの最低速度が約 65 秒に制限されます。
・ 2.0f1 Edu パッチが適用された LMS 2.0 Edu のみ - データロギング実験を複数回実行した場合または、データログ ファイルのインポート時にデータポイントが増える場合があります。
・ ロシア語版 LMS 2.0 Edu または 2.0f1 パッチの適用された LMS 2.0 Edu のみ - 特定のプログラムを開くと、プログラムがダウンロードされず、エラー コード 1003 が返されます。
・ Intel Mac のみ - プログラムのカンバスまたは図が黄色で印刷されます。
・ Mac のみ、Adobe Flash 10.0 以降のみ - 高 CPU 使用率の問題、終了時に Mac OS のクラッシュ ダイアログが表示されます。
▲実際に確認してみました。まずはパッチを当てる前の状態です。公式サイトの二足歩行用プログラム(Humanoid)を読み込むと、「エラーコード1003」が表示されました。
▲パッチを当てたあとでは、先ほどの「1003」のエラーが出なくなりました。写真ではインテリジェントブロックNXTを接続していないエラーが出ていますが気にしないでください。
▲パッチを当てることができるのは、1度きりです。2度目にパッチのインストーラを実行すると、「インストールも削除もされません」という表示が出て、インストールが中断されました。おそらくレジストリかどこかにインストールしたかどうかの情報yが書き込まれていると思います。
なお、パッチを当てて、v2.0.f3の状態にしてから2.1用のパッチを実行すると、エラーで終了してしまいました。
どうやら2.0用のパッチを当てても、2.1として認識してくれないようです。
・バージョン2.0をお持ちの人は2.0f3のパッチを実行する。
・バージョン2.1をお持ちの人は2.1f3のパッチを実行する。
、、、というように、別々にパッチを使いわける必要があるようです。
▲1度しかパッチを当てられないということが気になったので、ためしにNXTソフトウェアをアンインストールしてから、再度インストールしなおしてみました。すると、ソフトウェアについての画面には、2つのバージョンが一度に出るようになってしまいました。「1003」のエラーは出ませんでしたので、きちんとパッチ修正後の状態になっているようです。
▲あと、念のためバージョン2.1のNXTソフトウェアに「NXT Edu 2.1f3 Patch」をインストールすることも確認してみました。
2.0をインストール→2.0f3パッチをインストール→2.0をアンインストール→2.1をインストール→2.1f3パッチをインストール、、、という手順を行ったせいか、2.0f3と2.1f3が両方表示されてしまいました。2.0f3が消えてないのが気になりますが、とりあえず良しとしました。
readme.txtによると、2.1f3パッチの修正点は次のとおりです。
・データロギング実験を複数回実行した場合または、データログ ファイルのインポート時にデータポイントが増える場合があります。
・特定のプログラムを開くと、プログラムがダウンロードされず、エラー コード 1003 が返されます。
・Intel Mac のみ - プログラムのカンバスまたは図が黄色で印刷されます。
・Mac のみ、Adobe Flash 10.0 以降のみ - 高 CPU 使用率の問題、終了時に Mac OS のクラッシュ ダイアログが表示されます。
見たところ、2.1f3パッチの修正点は2.0f3パッチにも含まれています。つまり、2.0+2.0f3パッチの状態ならば、2.1+2.1f3パッチの最新版と内容的に同じということになります。