「ふくい南青山291」にて、アフレルさんによる「世界初EV3プログラミング教材 記者体験会」が行われました。
教育版レゴ マインドストームEV3自体は既に9月に発売されてますが、プログラミングに関するテキストとしては、まだ十分なものが出ていませんでした。C言語を使ったプログラミングなどはインターネット等でも情報が少なくて、ハイエンドなプログラミングに取り組めないという状態が続いていました。
本当に「世界初」なのか、ちょっと確信が持てないのですが、今回、教育版レゴ マインドストームEV3(以下、EV3)を使ったプログラミング教材を発売するに至ったようです。待ちに待った新製品です。
今回、発表された教材は、次の3種類です。順に紹介します。
《その1》 Linux(C言語)
Ubuntu(ウブントゥ)というLinuxベースのOSでEV3用のプログラムを開発するというテキストです。当日のデモでは、Windows上で仮想マシンを使ってビルドを行っていました。言語はC言語です。どれくらいのポテンシャルを引き出せるのか分かりませんが、センサーを読み取ったり、モーター制御を行ったり、ライントレースロボットを作ったりできるようです。出来上がったプログラムはSDカードかWi-FiでインテリジェントブロックEV3に転送して実行します。インテリジェントブロックEV3側はEV3 Wi-Fiアダプタを接続すると、無線でTelnetで操作できます。このターミナル機能はインテリジェントブロックEV3に最初から搭載されていますので、ファームウェアを書き換える必要はありません。
《その2》 Android(Java)
Android OS搭載のスマートフォンやタブレット用のアプリを開発してEV3を制御するというテキストです。デモでは、JDK(Javaの開発キット)とAndroid SDKとEclipse(エクリプス)という組み合わせでプログラミングを行っていました。なお、アプリはBluetooth(無線)でダイレクトコマンドを送って、インテリジェントブロックEV3を外部から制御します。デモでは、ラジコンカーの要領で、ロボットをタブレットから操作していました。
《その3》 Kinect for Windows(C#)
「Kinect for Windows」を使って、EV3を制御するパソコン用のプログラムを開発するテキストです。Kinectを使ったテキストはNXT用が発売されていますが、EV3用は今回が初めてです。開発には「Visual Studio」と「Kinect for Windows SDK」を使います。言語はC#です。
▲「Kinect for Windows」を使ったデモの様子です。両手を駆使して、ロボットアームを動かします。
手の動きをKinectが認識して、その結果、Bluetoothを経由してダイレクトコマンドでインテリジェントブロックEV3を制御しています。
なお、教材で使われているロボットには、五十川さんが設計した「EV3入門ロボ」が使われています。完成度が高くて、基本セットの部品だけで作れるという優れものです。
これらは、ともに11月12日に予約開始、12月1日から発売とのことです。テキストを含んだEV3とのセットの他に、テキストを単品で購入することもできるようです。
http://afrel-shop.com/shopdetail/000000000198/
http://afrel-shop.com/shopdetail/010003000001/010/X/page1/order/
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▲今回の3種類以外にも、様々なテーマのテキストを制作中とのことで、順次発売するそうです。その中でも特に驚いたのが「USBカメラ」を制御できるというプログラミングのテキストです。インテリジェントブロックEV3のファームウェアを書き換えることによって、USBカメラをインテリジェントブロックEV3に接続して、画像を取り込んで画像認識を可能にするという超ハイエンドなテキストになるようです。画像認識ができるということは、サッカー競技にも応用できるかもしれませんね。
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▲あと、おみやげで頂いたものですが、レゴ製パーツの「タブレットスタンド」を紹介します。
オリジナルのモデルは五十川さんが作ったようです。説明書に五十川さんのお名前が載ってました。
▲できました。タブレットをのせてみました。
スタンドは世の中に一杯ありますが、このスタンドはコンパクトに畳めるという点と、自重でしっかりとホールドできるという点で、秀でてますね。レゴ関係なしで、売れるんじゃないかって気もします。幅を狭くしたらスマホにも対応できるようです。
▲あと、気が付くのが8か月ほど遅れてしまいましたが、3月に発行されたアフレルさんのフリーペーパー「オレンジタイム」で森先生のインタビューが載ってました。
電子版はこちらから読めます。
http://www.afrel.co.jp/orangetime
ロボコンマガジンで森先生の連載が終わっちゃったので、これは貴重ですね。
「オレンジタイム」は季刊誌で年四回発行とのことですが、1号が出たっきりで、2号は出ていないようです。