Android OS搭載の端末でレゴマインドストームNXT/EV3のプログラミングができてしまうという驚きのアプリ「EV3Drive」と「NXTDrive」を紹介します。EV3用が「EV3Drive」、NXT用が「NXTDrive」です。
「NXTDrive」は去年、アフレルさんが主催した「親子体験会」で使われていたAndroidアプリで、その後の消息が不明だったのですが、気が付いたら無料アプリとしてGoogle Playで公開されていました。なんと、EV3にも対応していて、さらに驚きです。
レゴマインドストームに対応したAndroidアプリというと、レゴ社公式のものがありますが、それらはリモコンのように動かすか、実行ファイルを転送するしかできませんでした。それに対して、「EV3Drive」「NXTDrive」は端末側でプログラムを組んで、転送・実行までできてしまうという点で機能が大幅に上回っています。Android端末はパソコンより持ち運びしやすく、スマートなプログラミングを可能としてくれます。日本語表示であることもうれしいですね。
うかがったところによると、「EV3Drive」と「NXTDrive」の作者は学生さんとのことです。プログラム担当2名とデザイン担当1名の、計3名です。お名前をご紹介させて頂きます。
・岩成達哉さん(東京大学 工学部電子情報工学科)
・万代悠作さん(松江工業高等専門学校 専攻科 電子情報システム工学専攻)
・福岡由夏さん(多摩美術大学 美術学部情報デザイン学科)
▲ためしに「NXTDrive」をNexus7で実行してみました。
用意したロボット側はモータ2個と、光センサーだけの最小限の構成です。
▲ポート設定の様子です。
ここで、利用するロボットの環境に合わせます。自由にカスタマイズできます。
▲プログラムを組んでみました。
NXTソフトウェアはブロック(命令)をガッチリ組み合わせていきますが、このアプリでは「ゆるい」です。
あと、データワイヤーや変数というものがないので、プログラムはシンプルなものしか作れないようです。
複雑なものは作れませんが、初心者用としていいかもしれません。
▲「黒い線を検出したら止まる」というプログラムを作ってみました。うまく動きました。
たまに「実行」ボタンを押しても、反応がない時があったのですが、再起動したり、何度か押すと動いたりしました。バージョンアップで改善されるかもしれません。
「EV3Drive」
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.mity.ev3drive
「NXTDrive」
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.mity.nxtdrive