12月7日、東京電機大学で「第4回D2Cコンテスト(Device2Cloud Contest) 決勝大会」が開催されました。学生さんたちの参加による「組み込み」と「クラウド」を活用したコンテストです。実用性を見据えたシステムを「作品」という形にして発表していきます。
コンテストには16チームが出場し、今回、予選で選出した5チームがプレゼンを行いました。
プレゼンの最後には審査員の方々から質疑応答があるのですが、そこでは必ず「なぜこうしなかったのか?(こうしたほうが良かった)」というダメ出しがありました。
参加チームはアッ トマークテクノの「Armadillo-440 液晶モデル開発セット」というCPU基板を購入して(3万3000円)、作品を作ります。OSはWindows Embedded Compact 7とのことです。
▲《第3位》「自動受付システム」、チーム名「KAWAGANTZ (中国職業能力開発大学校)」。
会社での受付を無人で行ってくれるというシステムです。訪問者の顔をカメラで認識して、各部署に通知してくれるそうです。使用しているUSBカメラがWindowsで対応していなくて、対応するドライバのあるLinuxで動かしたそうです。
▲《敢闘賞》「話題の四次元ポケット<トピえもん>」、チーム名「コミュ障支援課ポリテク本部 (九州職業能力開発大学校)」。
ネットから話題を提供することで、コミュニケーションを支援するシステムだそうです。機能が4つもあります。
▲デモでは、話題提供機能を披露してました。マイクに音声を入力すると、Googleを使って音声認識をしてました。検索はYahooを使っているようです。最終的にSofTalkを使って、音声で結果を出力します。これを聞いて喋ると、会話が続けられる、、、という仕組みだそうです。
▲《敢闘賞》「TENJI君」、チーム名「Bチーム (広島工業大学)」。点字ブロックに障害物があることを音声で伝えるソフト。いいセンサーが無くて、その結果、加速度センサーで傾きを検出しているそうです。
▲点字ブロックに物が置かれたことをTwitterで知らせます。音声読み上げソフトを使って、読み上げていました。
《優勝》「洗濯物の乾き具合・天気情報を通知するシステム」、チーム名「D2K (拓殖大学)」。
洗濯物の乾き具合を伝えるシステムだそうです。温度センサーと発熱させた抵抗を組み合わせて、風量を測定していました。アルディーノも使ってました。
▲出力結果です。
▲《第2位》「GPS・温度センサによる牛の状態監視システム」、チーム名「FBL (中国職業能力開発大学校)」。
牛の位置と体温を検出して、ZigBeeを使ってその情報を伝えるというシステムでした。
▲牛に取り付ける送信機です。GPSモジュールとZigBeeモジュールが使われてました。制御にはPICマイコンを使っています。プリント基板は学校にある基板加工機という装置で作ったそうです。
総評では、審査員の方から、1~2位に関しては「物がしっかりできていた。我々の生活に近いところにテーマがあり、親近感が湧く」ことが高評価につながったというコメントがありました。3位以降は評価が僅差だったそうです。
決勝の様子はUSTREAMの録画で見ることができるようです。
http://www.ustream.tv/channel/device2cloud
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(おまけ)
▲アフレルの「教育版EV3 カメラセットアップ セット」で作ることができるUSBカメラ付きのロボットです。USBカメラで撮った映像をPC側にストリーミングできるようです。残念ながら、動作してませんでした。
「教育版EV3 カメラ セットアップガイド」。テキストだけ購入したり、セットで購入することができます。
http://www.afrel.co.jp/lineup/mindstorm-ev3#camera
参考までに、USBカメラをインテリジェントブロックEV3に接続する方法です。