WRO Japan各地予選会は、各地区の主催で開催されます。地域によって特色があり、地域の特性、事情を盛り込んだ内容となっています。WRO Japanは科学技術に関心意欲を持つ青少年を増やしていこうという取り組みです、なるべく参加しやすいように、そして地域で育成継続していけるように各地区にて工夫されています。
車検終了した参加チームのロボット。
残念、ピンポン玉とれず、しかしゴールを決めてタイムは!?
WROは自律型ロボットの競技です。課題にチャレンジするロボットをプログラムで制御します。スタートしたらゴールするまでは手を触れられません。(正確には「物理的な力、情報を与えてはいけない」です)
この地区の大きな特徴に、プレゼンシート提出があります。
ロボット構造、制御の工夫、課題に対する問題、要求、機能の定義、開発のプロセス等が書き込まれて掲示されます。
私たち審査員はプレゼンシートを確認しながら競技を 見ます。
競技上位チームはプレゼンシートでもよくポイントを押さえてあると見えます。
分析・設計、開発プロセスを表現できるということは、つくることに重要で必要です。こうした点を課すこの地域はやはりものづくりへの情熱が高いんだろうと思います。
プレゼンシートにもいろいろあって「私の夢はプログラマーかシステムエンジニアになることです」と書いていた女子高校生もありましたし、とにかくトライ&エラーでがんばったというのもありました。
最後に参加チームのみなさんにむけてお話をさせていただきました。プレゼンシートは年々内容充実してきてすばらしい。しかしながら、数式、数値情報が少ないことが気がかりです。トライ&エラーでがんばることは重要ですが、高校生諸君は理論を用いて仮説と検証といった方法にももっと取り組んでいただきたいと思っています。これはプレゼンシートを何年もやってきたこの地区にむけたちょっとぜいたくな感想です。
この予選会は、麻生情報ビジネス専門学校の組込みシステム科の学生さんたちが運営します(赤いTシャツ)。彼らも授業でロボット制御に取り組んでいます。毎年キビキビとした運営です。地域の横の連携とこうした縦の連携が人材育成力をアップしていくことでしょう。
コメント