ETロボコンでは「試走会」というイベントがあります。これは参加チームが本番と同じコースを使えるように設定されたものです。運営側としては開発における「総合テスト」「外部環境確認」の位置付けで利用されることを期待しています。試走会は全国標準として最低2回実施されます。さらに各地区によって独自の試走会が実施されることがあります。
運営の目論見とはうらはらに、1回目の試走会あたりでは、ほとんどロボットは走行しないというチームも見受けられます。「外部環境確認」と「他チーム動向確認」が主な目的となっているケースです。「他チーム動向確認」は毎回各チームの重要テーマのようで、つまり一斉テスト走行会といった様子で他チームの走行戦略、技術動向をさぐっているようです。 こうした動きに自チームの最大戦略は試走会ではテストしない(見せない)といったチームもあるように聞いています。
今年の東海地区試走会
静岡大学情報学部さんのご協力により実施
コースは約12畳の大きさ。さらに参加チームの調整、開発場所(写真右奥)を含めると、広い会場が必要です。各地で企業、大学、専門学校等にて会場提供ご協力いただいています。ありがとうございます。
試走会ではロボットとパソコンはもちろん必要ですが、他にも”テスト”のために道具がいります。各チームいろいろ持ち込みます。最近ではビデオ撮影はもちろん、ロボット走行のログをとって解析システム(自前開発のツールソフト)とビデオ内容とチェックしたりするチームもあります。 でも、やはりストップウォッチ、デジカメ、そして”テストケース表”は重要です。 テストケース表(らしきもの)がないチームも多く見られますが、短時間で効果的なテスト実施には必須でしょう。
さて、今週末にも試走会実施の地区あります。他チーム動向チェックもあると思いますが、ぜひ他チームのみなさんや実行委員と会話して技術交流の機会としてください。実はそれが一番の収穫だったりします。
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