本日はNPO)WRO Japanのトレーナーズ研修。これは各所で親子ロボット教室やWRO予選参加者向けロボット講習会を実施する”指導者”を育成するものです。
人形町のNPO事務所近くの桜並木は満開見頃で見事な都会の風景。
機材を抱えて人形町から泉岳寺・高輪へ。会場は昨年に続き東海大学・高輪にて。ご協力ありがとうございます。
トレーナーズ研修はSESSAME(NPO)組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会)の協力で運営されます。
開講中。 今回は、ソフトウェア技術者、科学館職員、技術メディア記者 等々・・・のご参加。
WROとは?から始まり、仕組みの解説、ロボットの組立て、プログラミング、ロボコンまでやってみます。
それに指導者としての心得、親子教室の特徴、対応等々、1日フルに勉強します。
ここで受講された方々は、今後、それぞれの地域にて、親子ロボット教室の講師、サブ講師や運営を担っていきます。
NPO)WRO Japanは「未来の科学者・技術者の育成」を目標に活動しています。育成には指導者が必要です。指導者を増やすことが、青少年が科学技術の面白さ、難しさに気づく機会を増やすことになります。例えばJAXA(宇宙航空研究開発機構)には教育センターがあります。JAXA教育センターでは子供達への教育の他に、指導者育成や学校教育支援活動を行っています。JAXAは国の機関ですから、国家としてサイエンス教育分野における活動支援を行っています。
しかし、残念なことに技術分野ではこうした国家センターによる支援活動はありません。
日本の大学の理系分野は、欧州や北米と比較すると圧倒的に工学部が多い状況です。ものづくり、技術分野の人材輩出が多いということです。サイエンス分野とエンジニアリング分野、理工系とひとくくりにもできますが、”役立つもの、ことをつくっていく熱いハートを持ったエンジニア”を育成していくには、大学理工系を目指してくれる高校生までの青少年時期にもっと技術分野の教育機会を増やすことが必要だと思います。
ロボコン博士と尊敬される東京工業大学名誉教授・森政弘先生は「技術から技道へ」とおっしゃいます。柔術が柔道へ、剣術が剣道へというように、ワザにハートや型がそなわることで技術が社会に広まり日本全体のレベルアップがはかられ、そして文化として世界に発信され、世界に役立つものとなることでしょう。
技術とハートをもった産業界の出番です。
こうした思いで継続して活動していくいことがNPO)WRO Japanです。
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