新人が入社し2カ月が過ぎました。さて、どのあたりに力がついてきたでしょうか。
現状では社内でもお客様の前でも、どこでも一番下にいますから、そこでの働きが要求されます。
本人にとっては、なぜだかよくわからないこともきっとあることでしょう。
新人のプレゼン:新商品、サービスの提案
先般、当社の技術顧問と食事した時の話しです。
60才となった技術顧問の新人の頃の話しで、「当時、うちの会社でソフトウェアをやれる人間がいなくて、そんなものがカネになるとも思われず、そんな時に売り物の測定機器のプログラムを直さなきゃいけないことになり、先輩達はみんな稼げる仕事をやっていて誰もソフトウェアなんかやろうとしない、それで課長が僕に、ちょっとそれやっておけ、とムチャ振りされたんです。教えてくれる人もおらず、しかたないので、あれこれ勉強しながらプログラムをつくってみた、なんとかできてそれからもいろいろ依頼がきて工夫してやっていたら、あれもこれもやって欲しいとなって、それが今の仕事につながるわけ」と。
一緒に食事していた70才を超えた当社取締役もそれを聞いて。
「僕はある時、それまでの仕事とは全く畑違いのプログラムをやることになった。大学も経済学部だし、それまで全然やったことがない。会社が新しくコンピュータを入れて電算事業を始めることになった、誰もわからなくて誰もやろうとしなかったんだけれども社長が僕に、これやっとくといいから、と言われて本部にいた若手の僕にお鉢がまわってきてやることになった。当時、福井県でプログラムつくれるなんて10人もいなかった。周りの先輩達からは、そんなわけもわからないものやらされてかわいそうにとまで言われた。でも、やってみたらこれからがオモシロクて、どんどんのめり込んでやった。」と。その後、独立してソフトウェア開発企業を立ち上げ、今に至るわけです。
お二人ともにおっしゃったことは「社長とか上司はムダになるようなことはしない、言わない」 「若いと新しいものをやらせてもらえる」、だからまずは聞いてやってみることだと。
特に若手にはいろんなことが振られます。本人にしてみたら「なんで私?」と思うようなこともあるでしょう。
松下幸之助翁の言葉に「下足番を命じられたら日本一の下足番になってみなさい。そうすれば誰も君を下足番にはしておかない」というのがあります。
仕事をもらえたら、工夫してどんどんレベルアップしていく、できることや工夫することそのものがオモシロクなっていく、周りはそれを見ている。
どんな仕事を振られようとも、仕事に雑務はないものである。
プレゼン後の打ち上げは、地元・福井のネタの回転寿司。
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