ETロボコン北海道地区・実施説明会に参加しました。北海道地区は昨年に続き2回目の大会です。
ETロボコン2011は全国11地区で大会が開催されます。そのうち単独の都道府県を対象とするのは、北海道、南関東(神奈川)、沖縄の3つです。ただし、北海道は広い! 今回も札幌近郊だけでなく、苫小牧、函館からの参加もありました。 >内地の人 札幌-函館はスーパー特急で3時間16分ね。
道東、十勝、旭川方面からのご参加もお待ちしております。道央の方、もっと盛り上げていきましょう。
空路にて北海道入り。
会場は、北海道情報大学・札幌サテライト。ちょっと向こうに道庁の赤レンガの建物が見えます。
準備、運営は北海道地区実行委員のみなさんのボランティア・ベースの活動です。
20名を超える参加。半数は今年初めて参加を検討の方々。
新走行体(仮)の走行デモの様子。
会場には昨年の優秀チームのモデルが掲示されています。ETロボコンは開発するシステムの分析設計をモデルで記載し、その内容が審査されることが大きな特徴です。走行競技とモデル審査をあわせて競います。
ソフトウェアのコンペティションともいえるわけです。組込みソフトウェアに関わる方、IT技術に関わる方、ソフトウェア開発エンジニアの方、そうした分野の新人の方、またそうした分野を研究、学習する学生さんと、ひろくオープン参加であることも特徴です。同じテーマをいろんなチームが開発し、そこで技術交流、人的交流も多いのです。
ホテルに向かう歩道。先週末にかなりの雪が降ってこの状況らしく。説明会当日は穏やかで(札幌としては)暖かい日でした。
ここから食の話。
反省会
北の街で雰囲気味わいながらこっそりウマイものを食べるお店です。こっそり教えます。
これは、おいしかった天ぷらね。
このアイスはうまかった。ふっくらした感じね。
北の街を窓からながめる。北欧の童話な感じね。
かなり食べました、ごちそうさまでした。
この日は「宮様スキー大会」の閉会式。ホテルに大きな看板あり。
画像はホテルから見える大倉山のジャンプ競技場。
3/5,6は4地区で実施説明会がありピークとなりました。あと2地区あります。
北関東
3月13日(日)13:30-16:30(受付開始13:00)
人間総合科学大学 蓮田キャンパス 402教室
中四国
3月19日(土)13:00-17:00(受付開始 13:00)
福山大学社会連携研究推進センター 2F 地域活動実習室(205号室)
(JR福山駅北口正面すぐ)
北関東は3回目となりますが、埼玉での開催は初めてです。
中四国大会は今年が初めての地区大会です。
実施説明会の参加は無料です。お近くの方、ぜひ。 → 詳しくはこちら
追記:
新千歳空港で売店のおねぇさんが「これいつもなら残ってることのない人気のお弁当なんですよ」という声と手頃な価格になびいて購入「ホッキごはん」(北寄貝)。
お土産は西山ラーメン。
投稿情報: 2011/03/08 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 11.ETロボコン | 個別ページ | コメント (0)
WROアブダビの話題の合間にETロボコンのネタをひとつ。
ETロボコン2011の実施説明会が各地で開催されています。実施説明会は、参加希望、興味がある方向けにETロボコンの内容、参加方法等をご紹介する機会です。今年の競技や審査の方向性、概要といったことも紹介されます。 これを聞いておくと、参加にあたっての計画も立てやすく、直接実行委員に質問もできますので、便利です。 実施説明会参加にて「さあ、やるぞ!」とヤルキあげていくチームも多いようです。
(東北地区実施説明会の記事)
岩手日報 東北大会に向け新型ロボ披露 盛岡で説明会
ETロボコン2011は11の地区大会が開催されます、各地区で2月~3月に実施説明会が開かれています。
今回のご紹介は東海地区。東海地区は2007年から地区大会を開催し今年5年目。今までは静岡県浜松市で開催していましたが、今年初めて愛知県名古屋市で地区大会を開催することとなりました。
会場の名古屋大学。地下鉄は名古屋大学駅。
会場は、情報基盤センター内。情報科学研究所・組込みシステム研究センターもここにあります。
ETロボコンの地区イベントは、地区実行委員によるボランティア・ベースの手づくりです。今回も、名古屋界隈、三河界隈、浜松界隈から、実行委員が準備、説明に参加。
50名ほどの参加者。初めての参加となる方も、何度目かとなる方も、みなさん、マジメに説明を聴き入ってます。東海地区は世界に名だたる組込み製品開発企業も多く、東海地区実行委員曰く「東海地区はロボコンとしても強豪であるし、参加者のマナーもとってもよい。」と常々言ってます。建設的な質疑応答にて説明会終了。
ETロボコンは技術者交流、大学等交流、産業界と大学、学校の交流の場、機会です。オープン参加で中堅エンジニアも初級者も学生さんも先生も、みな同じテーマで議論できることが特徴です、これが実に大きい。コミュニケーション、外部刺激ってのが、頭の中を刺激します。創造が生まれます。毎年の参加者アンケートにて、ETロボコン参加の目的、成果に「他社との交流、技術交流」が多いのもホントです。そういった意味で、実施説明会から既にETロボコンは始まっていると言えるでしょう。
昼食の土鍋ハンバーグ。手ごね42年というお店にて。
↑
大根おろしハンバーグ
ベーコンのトッピング。デカイ!
↓
さて、今年はウナギじゃなくて味噌カツでがんばろう!
ETロボコンにご興味ある方、お近くへどうぞ。実施説明会参加は無料です。事前登録お願いします。→ こちら
まだまだこれから各地区で実施説明会がありますのでご紹介。 えーっと、私は北海道・札幌に伺う予定です。
北海道
3月6日(日)13:30-17:00(受付開始 17:00)
北海道情報大学 札幌サテライト
北関東
3月13日(日)13:30-16:30(受付開始13:00)
人間総合科学大学 蓮田キャンパス 402教室
南関東
3月5日(土)13:00-17:00(受付開始 12:30)
KGU関内メディアセンター M-803
北陸
3月5日(土)13:30-16:00 (受付開始 13:00)
金沢工業大学 扇が丘キャンパス 24号館301教室
中四国
3月19日(土)13:00-17:00(受付開始 13:00)
福山大学社会連携研究推進センター 2F 地域活動実習室(205号室)
(JR福山駅北口正面すぐ)
九州
3月5日(土)14:00-17:00(受付開始 13:30)
福岡システムLSI総合開発センター 会議室A・B
会場は大学の施設多く、ご協力ありがとうございます。ETロボコンは産学官連携での人材育成を推進しています。
投稿情報: 2011/03/02 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 11.ETロボコン | 個別ページ | コメント (0)
WRO2011国際大会はUAE(アラブ首長国連邦)アブダビで開催。先日、現地アブダビでWRO国際委員会が開催され、そこからのレポートです。
日本からはWRO Japan実行委員会のメンバーでもある金井先生(神奈川工科大学)と小林が国際委員として参加しています。
今回はいよいよ競技会場の視察です。
競技会場はAbu Dhabi National Exhibitions Company (ADNEC)のエキシビションホール。大きな展示会場、ホールとホテルがくっついた施設です。
付近一帯は大規模なコンベンション&ビジネス・エリアとして開発中のところです。11月までにはさらに変化していそうな感じです。
付近一帯工事中。
↑ 工事中のパネルには以下とあります。
23Towers,7Hotels,1World class Exhibition center
23の大きなビル、7つのホテル、1つの国際展示会場がこの付近一帯にできあがる予定です。WRO国際大会はこの1つの国際展示会場にて開催です。
これはもうじき完成予定のホテル。真ん中の出っ張りはプールから眺められる展望台?らしい。
国際色
展示会場入り口ではセキュリティ・チェックがあります。
視察した時には、World Future Energy Summit開催中。
会場施設内のゴミ分別。
国際展示会場ということで、2008年国際大会を開催したパシフィコ横浜とちょっと似た感じです。
さてさて、11月にはこの会場に世界中から選手、コーチ、関係者、応援団、見学者のみなさんがやってきます。想像するとなんかこう、ワクワクしますね。
レポート1はこちら
レポート3へ続く
投稿情報: 2011/02/28 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 12.WRO | 個別ページ | コメント (0)
WRO2011国際大会はUAE(アラブ首長国連邦)アブダビで開催されます。初の中東開催。先日、現地アブダビでWRO国際委員会が開催され、運営や競技内容の検討、会場視察等、11月に向けて本格的なスタートとなりました。現地の様子を何回かにわけでレポートします。
UAE (日本の外務省のページ)
日本からは直行便もあります。今回は国営エディハド航空で。
今回の宿泊先。
国際委員会、会議場の入り口。
案内はデジタル看板方式。よく見ると「Education First」の文字が見えます。
UAEは1970年代初頭に独立し、その頃から産油国として国際的な地位を築いてきました。日本の原油輸入の25%がUAEからです。
2005年に教育委員会が発足し、2030年において自国の科学技術力を誇れるものにしようと、20年計画で科学技術分野の人材育成がスタートしています。WRO国際大会もその計画にて推進されています。
昼食をはさんで会議は続きます。国際委員会は毎度、とてもハード。
ケーキ・ケーキ・ケーキ・・・。
会議、会議、会議・・・・。
特産は「なつめやし」。
空港の売店にもお安くてたくさん売ってました。
←これはちょっと高級品らしい。
1日目の会議が終了。夜は現地委員会との公式ディナーへ。
ディナー会場のホテルから見た巨大なモスク。
このモスクを見学したので、後ほどレポートします。
UAEはイスラム国家なのでお酒はありません。これはコーラね。(コークと書いてあるらしい)
ホテルの後ろにはサーキットが。昨年初めてF1が開催された。
国際会議期間中もどこかのマシンのテストらしく、夜になると「ウォーン、ヴァォーン」とエンジン音が響いてました。(夜開催用に照明設備がスゴイ)
F1サーキットの隣にある、「フェラーリ・ワールド」
世界でここだけにあるフェラーリのテーマパーク。ちょいとのぞいてきましたので、後でレポートします。
次回は会場視察をレポートします。お楽しみに。
レポート2へ続く
投稿情報: 2011/02/27 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 12.WRO | 個別ページ | コメント (2)
「ロボジョイくらぶ」 今月更新。
チャレンジ教室は【アルゴリズム入門】の2回目-最高を求めるロボット-。マイスター・五十川さん記のメルマガも発信。ぜひ会員登録してご覧ください。
メルマガでご案内しました「今年のWRO国際大会開催地UAEアブダビの様子」は、今週末からこのブログでご紹介の予定です。お楽しみに~!
投稿情報: 2011/02/25 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 32.ロボット | 個別ページ | コメント (0)
昨日のETロボコン2011開催記者発表会の記事がさっそく。
@IT MONOist
10周年記念大会となるETロボコン2011の概要が明らかに!!
以降も記事掲載が続くこと期待。
さあ、がんばろう。
投稿情報: 2011/02/15 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 11.ETロボコン | 個別ページ | コメント (0)
ETロボコン2011開催・記者発表会(会場 南青山291 )終了しました。
会場1Fに福井県のアンテナショップあり。
そこで実行委員の1人は購入した「さわやか」。福井のローカル飲料です。高校生の頃よく飲んだなー。
新走行体、新競技内容方針のデモは、記者のみなさんの人気高く。
本日の記者発表会では、以前よりETロボコンを後援していただいている独立行政法人 情報処理推進機構/ソフトウェア・エンジニアリング・センター(IPA/SEC)の松田所長に「ETロボコンへの期待」と題してお話しいただきました。モデリング、人材育成といった観点で「今日はETロボコンにエールを送りに来た」と松田所長。お忙しい中、ありがとうございました。
最後に実行委員会本部の星実行委員長の挨拶にて終了。みなさん、おつかれさまでした。
参加のみなさんにお土産、ETロボコン・チョコ。バレンタインデーでしたねぇ。
南青山291内の展示ポスター。
入口にいる「恐竜博士」
さあ、ETロボコン2011スタートです。今年もはりきってまいりましょう。
本日はETロボコン2011開催・記者発表会です。
会場は南青山291(東京都港区)
今年は第10回の記念大会。記者発表会では今年に実施内容、競技、審査の方針ご紹介、さらに今年は“次の10年に向けて”の検討方針についてもご説明します。
2011年の新走行体(予定版)のお披露目もあり、モデル審査への新しい取り組みもあり、毎年実行委員会もチャレンジです。
たくさんのメディアのご来場、ありがとうございます。
投稿情報: 2011/02/14 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 11.ETロボコン | 個別ページ | コメント (0)
東北6県にて、組込みシステム分野における高度設計開発技術者育成プロジェクトが始まりました。テーマはモデルベース開発。地元の教員、研究者、エンジニアが指導者となって、地域人材育成を行っていきます。
このプロジェクトにはアフレルのカリキュラムが採用されました。東北広域の地域人材育成にご支援できることになり、とても嬉しく思っています。先般、弊社講師が地元講師となられるみなさん向けに指導者育成講座を実施しました。
(岩手日報記事引用)
岩手を中核に東北全域で次世代の自動車などの高度設計開発技術者を育成するプロジェクトが29日、盛岡市でスタートした。テーマはIT関連産業に欠かせない先端的な組込みシステムのソフトウエア設計開発を先導する「モデルベース開発技術」。東北6県が一体となり指導者を育て、産業集積が進んでいる自動車を中心に国際化、次世代を見据えた産業振興につなげる。
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東北のみなさん、いっしょに技術者育成に力いれていきましょう。がんばります。
投稿情報: 2011/02/07 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 21.技術者教育, 31.ソフトウェア開発 | 個別ページ | コメント (0)
檜原さんの「ガラパゴスを大事にしよう、そして世界初を」という話しを書いていて、いくつか気にとまったことを。
先般のサッカー・アジア杯日本優勝おめでとう!その後の新聞記事にてザッケローニ監督のインタビュー記事※・選手に関心【同監督は日本選手について「荷を自分で運び、試合後の後片付けまでする。今まで見たことがない」と感心】とあった。
うーん、日本人はそうやって小さいころから躾あるからなぁ、自分でやる、物を大切にするとかいうのはそこに魂を感じたり、八百万の神がいたり、人の道であったりする。
敬意を持ってロボコン博士と呼ばれる東工大名誉教授の森政弘先生は、「技術は技道へ」とおっしゃる。何年か前の森先生のお話で強く覚えていることがある。「子どもたちがロボコンをやっているとロボットは子どもたちの分身になる」。
「はやぶさ」が最後に地球の写真を撮影したこぼれ話しがあったが、以前、川口先生のインタビュー記事で「みんな、はやぶさに地球を見せてやりたかった」とあった。はやぶさはみんなの分身だったんだろう。ロボットづくりに大人も子供もなく、それは魂を入れ込み道を極めていくようなことかもしれない。
※元記事はこちらのイタリア紙のようです http://ricerca.repubblica.it/repubblica/archivio/repubblica/2011/01/31/interpreti-vittorie-cosi-sono-diventato-zaccheroni-san.html
投稿情報: 2011/02/05 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 31.ソフトウェア開発 | 個別ページ | コメント (0)
ソフトウェアテストシンポジウム2011東京 Jasst'11 Tokyo 参加。
年初からの科学技術ネタが続きます。まあ、エンジニア業界にいるわけですから毎日そうなんですが、イベントが続くということで。
Jasst'11 Tokyoにて、「はやぶさ」を開発した企業エンジニアのお話あり。
【「はやぶさ」をミッション完遂に導いたソフトウェア開発】
NEC東芝スペースシステムの檜原さん。檜原さんはSESSAMEのメンバーでもある。
先般、JAXAの川口先生のお話やノンフィクションライターの山根一眞さんのお話を聞き、年初からはやぶさ3回目。今回は自分の立場にやや近いところ方のお話。とても誠実にお話されていたのが印象でした。なにより、会場につめかけた700名くらいの参加者(その多くはソフトウェア・エンジニアだろう)がなんかこう「ワクワク」した感じで聞いているのが伝わってくる。
冒頭に「フツーのエンジニアでできる話しをします、みなさんの自信につながっていただければ」と。こんなことが言える檜原さんはエライ。これが今回の講演の筋であったように思います。
お話の内容は日本の人工衛星1号機「おおすみ」からNECは関わっているというお話から、エレクトロニクス、ソフトウェアの専門的な内容を交えながら進みましたが、随所に出てきたのは「宇宙への取り組みはビジネス、仕事です」ってところです。人工衛星で言うと、GPSや地球計測や気象や・・・、それらは日々の生活にかかわっており、地球上の人々の安心、安全な生活を支える様々な情報を提供しているもので、宇宙は”夢”から”社会インフラ”へとなってきている。海外案件への参画もあり、企業としてはそれはビジネスとしてとらえています。そうすると、投資回収、低コスト化は重要な課題。
■講演ででてきた人工衛星におけるソフトウェアの主な役割
姿勢制御
太陽電池パネルを使うための機体制御
自動制御(主にシーケンス、自動運用)
自律制御(人工衛星自身がモニタし対応する)
カメラや通信機器の制御 ← これが主に「お客さん」のビジネスの元になる
宇宙に行くものは大規模な組込みシステム。さらに地上の管制システムも膨大です。人工衛星をブロック図で書くと携帯電話と同じようになり、仕組みとしてはよく似ているとのこと。現在では民生機器に使われているような一般的な技術を活用して厳しいミッションを達成するために着実な開発も行っているそうで、リアルタイムOS導入事例としてμITRONの適用を紹介されていました。そのメリットとして、興味深かったのは以下。
・人工衛星の運用維持期間は予算が少ない。一般的な技術応用でこの課題を解決方向へ
・μITRONベースのOSを使うこととで社内外のエンジニアと交流が大幅に増加、中小企業との共同研究や、社内共通技術の組織化、 情報入手のしやすさ向上にて、コスト、品質への寄与あり
μITRONベースのOSはETロボコンでも利用されています。ETロボコンと宇宙はつながっていました。
また、メカ、エレキ、ソフトの総合技術としてがんばることの大事さ、異業種の技術を貪欲に吸収する大事さをおっしゃってました。
例:イトカワ着地時の画像認識は、FAでの微細制御技術や三次元画像処理はゲームがスゴイ。
こぼれ話しとして、有名になった「はやぶさ」が最後に撮った地球の写真。この写真にもかなりのご苦労があったそうで、檜原さんたちは撮影運用するまわりでおおわらわだったそう。科学者も技術者もみんな「はやぶさ」に地球を見せてやりたかったんだなぁ。
「今後へ」と檜原さんはいくつかのお話をされましたが、その中で気にとめたもの。
・組込みシスム開発やるからには、メカ、ソフトこもらず議論”しなくてはいけない。先入観にとらわれないように。総合力で。
・日本はガラパゴスと言われるがそのガラパゴスを大事にしよう。日本独自のインキュベーション、欧米などではやっていない世界初を。
・Janglish(日本語なまりの英語)は仕事のツールとして必要。国際間協力多い。日本語でも説明難しい事柄が多いので流暢にはしゃべれない。(なるほど)
JAXA川口先生のお話と共通するなーと感じたのは、この2点。
・総合力で
・世界初を
よし、がんばろう。
投稿情報: 2011/02/05 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 11.ETロボコン, 21.技術者教育, 31.ソフトウェア開発 | 個別ページ | コメント (0)
ソフトウェアテストシンポジウム2011東京 Jasst'11 Tokyo 参加。
目黒雅叙園
なんかこう、北陸で言うと、超豪華な温泉旅館って感じ。
Jasstでは、今回初めて「テスト設計コンテスト」が開催された。お題となるシステムについてのテスト設計内容を競うというもの。いやー、よかった。面白い。
私の知人たちがメンバー組んだSESSAME電機※チームが大賞に!おめでとう。
※SESSAME電機 SESSAMEメンバーによるグループであって、架空の会社。
表彰の後、審査員の西先生からコメントがあったのだが、そこで明確に「テスト設計の基準、つまり審査の基準」を話されていた。これが素晴らしい。 「何を目安に、何を基準に」を示せるってのは、初級者、中級者ともに指針となるだろう。そこを決めていくのはたいへんで、それをやることが重要なのだけれども、そうそうみんながすぐできるものではない。 テスト設計コンテストを進めていくことで、その指針が磨かれて世界標準になっちゃうこともあるだろう。そうなるといい。
投稿情報: 2011/02/02 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 21.技術者教育, 31.ソフトウェア開発 | 個別ページ | コメント (0)
2011年は1月から科学技術教育ネタのイベントで走りだしました。
忘れないうちに書いていこうと思います。
富士山 新幹線より。
やや雪少なめ。
「中学校におけるロボット教育シンポジウム」
2011年1月6日(木) 会場:科学技術館
主催:日本産業技術教育学会ロボコン委員会
共催:NPO国際ロボフェスタ協会
中学校の技術家庭科・技術分野における、ロボットを活用した技術教育のシンポジウムです。現場の先生からの10件の実践発表。→こちら
とにかく”熱い”みなさんの集まりでした。パネルに参加させていただいたのですが、質問や意見、発表はそれはもう熱のこもったものです。こうした先生方が未来の技術者育成を支えているといえます。先生方はやはり話しがウマイ、かつ10分きっかりで終えていきます。スゴイ・・・。
パネルディスカッションではロボット活用教材の開発企業として、また産業界からの立場としてお話させていただきました。現場の先生、サポートする大学の先生、そして三菱総研の野口さんのお話と、とても勉強になった機会でした。
70名の枠いっぱいの参加で、定員オーバーでお断りしたのが50名あったという”熱さ”。1年後の技術分野「プログラムによる計測・制御」の必修化にむけ、気合が見えます。
※:中学校 技術家庭科・技術分野では「情報とコンピュータ」という内容で授業があります。この中に現在は選択テーマとして「プログラムと計測・制御」という単元があります。この中ではコンピュータの利用側よりも、コンピュータ、ソフトウェアをつくる側としての技術教育内容となっています。選択ですので、原則希望者の履修です。これが平成24年度施行の新学習指導要領からは「プログラムによる計測・制御」として全員必修とされ教科書も改訂されます。
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いくつかお話内容からと小林感想メモを。
(中学校の先生方より)
・ロボコンの勝ち負けにこだわる先生もいる。先生がロボコンにたいしてマニア化してしまう場合もある。教育の場としてどうあるべきか。(これはETロボコンでも同様の悩みあり)
・技術分野の授業時間が削減されている中でどう取り組んでいくか。時間短い中で参加できるような取り組みを。
・先般ある弁護士が生徒向けに講話した際、「特許や著作権といった知的財産は、ロボット分野で日本が一番、これからロボット分野をめざしてみては」とあったそう。(知財からモノの見方を示すなんざ弁護士先生エライ)
(野口さんのお話より)
・”科学技術”という抽象概念ではなくて、ロボットは具体的に語れるもの。
・科学の創造性と技術の信頼性の双方を必要とするロボット競技、アイディアがよくても技術の信頼性がないと勝てない。
・機能革新と信頼性が重要な科学技術社会。理科教育とともに技術教育が必要。(激しく同意)
・How to しか考えない技術者からの脱却をはかるべきでは、どういうものを世の中にだせばよいのかを考える。(How toしか考えないというのは、ロボコンにおいて”勝てばよい”と考えることと同様ではないかとも思います)
・人間とロボットの役割分担を考えることとして、ロボットに何かをしてもらうことを期待することで考えては。(これは昨年WRO Japanのロボット教育シンポジウムで東大の下山先生の発表に通じるものがあるなぁ)
・ロボットが活動しやすい環境=高齢者やハンディキャップを持つものに優しい環境になるのでは。
・科学技術の影響が大きくなった、道具としての科学技術から、人が科学技術をインフラとして利用するの豊かな社会へ。(同意)
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
さてさて、シンポジウム後の懇親会にも30名ほどのご参加あり、これがまた熱心。東京工業大学名誉教授の森政弘先生とも楽しくお話させていただきました。森先生は日本でロボコンを提唱しはじめた方で、ロボコン博士とも敬意をこめて呼ばれ、ロボットの開発者は森先生のお弟子さんも多く。私は「技術は技道へ」というお話を以前お聞きして感銘を受けました。(柔術が柔道へ、剣術が剣道へ、・・・) WROの国際シンポジウムでこの「技術は技道へ」を他国指導者に紹介したこともあります。こうした活用を今回、森先生にもご了解いただけてこれまた嬉しかった。
森先生84才、お元気です。中学校の先生方のお話にて「お金ない」「時間ない」といったことはどうしてもでてきます。森先生「私が東工大でロボコンやり始めたころは、何を遊んでいるんだと見られた。お金なんか全然なかったし、そのための時間なんてものもなかった。工夫しましょう、ナイからなんて言っても何も起きない、実行しましょう」と。
森先生や他の先生方といろんな話しができて、とっても嬉しかった、楽しかった、心地よい1日でした。
よし、がんばろう。
科学技術館 (東京都千代田区北の丸公園)
館長は有馬先生。WRO Japan実行委員会・名誉実行委員長でもあります。
○○科学館、■■科学技術館、といったのは日本にいろいろありますが、「科学技術館」だけなのはここだけ。
科学技術館は財団法人科学技術振興財団によって設立・運営されています。設立は民間企業の寄付によるところ大きく。ひだりは設立時の寄付企業を記載した銘板。
(発表・シンポジウム紹介ページより)
(1)エネルギー変換における必修授業での実践 4件
(2)プログラムによる計測・制御における必修授業での実践 4件
(3)宿泊型ロボット学習の実践 1件
(パネルディスカッション・シンポジウム紹介ページより引用)
「中学校における今後のロボット教育の展開を考える」
パネリスト 司会:村松浩幸(信州大学教育学部)
佐藤正直氏(板橋区立赤塚第三中学校主任教諭:中学校現場)
山本利一氏(埼玉大学教育学部教授:技術教育研究)
小林靖英氏(株式会社アフレル代表取締役社長:ロボット教育関連企業)
野口和彦氏(NPO国際ロボフェスタ協会事務局長:社会教育)
投稿情報: 2011/01/24 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 21.技術者教育 | 個別ページ | コメント (0)
WRO Japan2011のスケジュールが公開されています。
→ こちら
今年のWRO Japan決勝大会は9/18(日)。UAE・アブダビで開催されるWRO国際大会は11/19-20。
それからWRO Japan・第4回科学技術におけるロボット教育シンポジウムは7月23日(土) 科学技術館。今年のシンポジウムは先生方も関係者も参加しやすいよう夏休みの土曜日と設定しました。ぜひ、発表、ご参加を。詳細は2月に発表されます、少々お待ちください。
投稿情報: 2011/01/23 カテゴリー: 10.ロボコンと教育, 12.WRO | 個別ページ | コメント (0)
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