突然ですが、CADを使って、レゴマインドストームNXTで作ったロボットを描いてみたいと思います。
CADで描くことのメリットは
・ロボットの実物がなくてもいい。保存がきく。コピーできる。
・写真に比べてロボットの構造を他の人に伝えやすい。組み立て手順がわかる(STEP機能)。パーツリストが作れる。
・印刷に向いてる。
、、、などが挙げられます。逆にデメリットとしては、データ入力が面倒だということが挙げられます。
レゴブロック系のCADは一杯ありますが、ここでは定番の「LDRAW」と「MLCAD」の組み合わせを使いたいと思います。以下の例はWindows用です。
まずは、LDRAW公式サイトのダウンロードのページ(http://www.ldraw.org/Downloads.html)を開き、
ダウンロード
パーツライブラリをインストールしている様子です。これで、CADのパーツライブラリがHDDに展開されました。そのままZipファイルを展開します。ここでは、「c:\ldraw」というフォルダに展開しました。
続いて、CADソフト「MLCAD」をインストールします。
MLCADの作者さんのページ(http://www.lm-software.com/mlcad/)から「MLCAD」をダウンロードしてください。
▲MLCADはZIPで圧縮されてますので、解凍します。
このソフトはLDRAWのパーツライブラリを参照しますので、同じディレクトリに置いてください(readme.txtはファイル名がかぶるので変える)。この場合では「c:\ldraw」フォルダに解凍しました。
▲MLCADを最初に実行した様子。ツールバーが妙に場所を取ってるので、自力で直してください。
▲MLCADの設定画面。
▲パーツの表示中の様子。このままだと、NXT関連のパーツは表示されません。そこで、パーツ(
)を追加します。Philoさんのサイト(http://www.philohome.com/)に開き、
http://www.philohome.com/nxtldraw/nxtldraw.htm
こちらからPhiloさん自作のパーツライブラリをダウンロードさせて頂きます。
「4-4ring5.dat」「4-4rin37.dat」「2-4rin11.dat」というファイルが足りない(そのままだとエラー出ます)ので、別途ダウンロードして「C:\LDraw\p\48」フォルダに追加してください。
http://www.ldraw.org/cgi-bin/ptdetail.cgi?s=4-4ring5.dat
http://www.ldraw.org/cgi-bin/ptdetail.cgi?s=4-4rin37.dat
http://www.ldraw.org/cgi-bin/ptdetail.cgi?s=2-4rin11.dat
▲その他、追加したほうがいいパーツと、その作者を紹介させて頂きます。
54087「Wheel 43.2 x 22 without Pinholes」(作者:Marc Kleinさん)
55981「Wheel 30.4 x 14 with Holes on Both Sides (Needs work)」(作者:Michael Heidemann [mikeheide]さん)
30648「Tyre 24 x 14 with Shallow Staggered Treads」(作者:Allister McLarenさん)
32072「Technic Knob Wheel」(作者:Guy Vivan [guyvivan]さん)
パーツのデータファイルはhttp://www.ldraw.orgで検索すると出てきます。
▲そして、MLCADを立ち上げますが、、、忘れずに
[File] - [Scan Parts]をメニュー選択してください。これをやらないと、追加したパーツが読み込まれません。
うまくいけば、「エレクトリック」のツリーを選択すると、インテリジェントブロックNXTが見つかります。
、、、
あと、「LDView」を使ったレンダリングの方法も紹介します。
公式サイトのダウンロードのページ(http://www.ldraw.org/Downloads.html)から
「LDView」のインストーラをダウンロードします。
▲バージョンは一杯あるのですが、ここでは「4.0.1」をインストールしてみました。3.2まではWindows98でも動くようです。
▲パーツライブラリを参照しますので、実行の最初にLDRAWのフォルダの位置を聞いてきます。
▲モデルファイル(ldrファイル)を指定すると、レンダリングしてくれます。ためしに先ほど配置したパーツをレンダリングしてみました。かっこいいです。
▲[Edit] -[Prefereces]をメニュー選択して、見た目を修正します。
背景色(back ground color)を白色に変更。
さらに「field of view」の値を「0.1」にして、パース(遠近感)を無くしました。
あと、「geometry」タブにある、「Edge Lines」のチェックをオンにしてパーツの境界線が見えるようにしました。
▲これで、説明書っぽい見た目になると思います。