「教育版EV3ソフトウェア」は教育版レゴマインドストームEV3のプログラミングのためだけに存在するかと思われがちですが、なんと、教育用レゴマインドストームNXTのプログラムも作ることができます。
EV3とNXTの両方に対応しています。
「NXT対応」という事実は裏ワザみたいなものかと思ったのですが、レゴエデュケーションのEV3ソフトウェアのFAQで、ちゃんとアナウンスされてました。ただし、最後に一言小さく書かれているだけなので、気付く人は少なかったと思います。
▲NXT用として使うさいには、EV3ソフトウェアを立ち上げて、USBケーブルでインテリジェントブロックNXTをつなぐだけです。特に設定は不要です。
▲インテリジェントブロックNXTのファームウェアが古い場合には、警告が出てしまいます。
その場合は、海外のレゴエデュケーションのサイトから最新版のファームウェアをダウンロードします。
EV3ソフトウェアでNXTのファームウェアを更新できなかったので、NXTソフトウェアを使って、更新しましょう。
http://education.lego.com/en-us/searchresult?q=firmware
▲接続中は画面に「NXT」と表示されます。
ファームウェアの最新バージョンは「1.31」です。
▲プログラミング中の様子です。EV3の場合も、NXTの場合もブロックは共通です。
▲ただし、NXTに対応していないEV3特有の命令には「!」マークが表示されます。
なので、SIN/COS命令や配列などは使えません。当然ながら、ポートDの出力もできません。
従来のNXTソフトウェアと同じぶんしか性能を発揮できませんが、ブロックの設定値が見やすくなっているというメリットはあると思います。
▲あと、「AUTO ID」には対応していませんので、ポートの状態を確認したい場合には、手動で設定する必要があります。
あと、重要なことですが、、、
NXTソフトウェアで作ったプログラム(rbtファイル)はEV3ソフトウェアで動きません。
過去のNXT用に作ったソフト資産が受け継げないのが、痛いところです。
しかし、EV3ソフトウェアで作ったNXT用のプログラムは、そのままEV3用として使うことができます。将来的なことを考えるとNXTのユーザーさんもEV3ソフトウェアに移行しておいたほうがいいかもしれません。