2月14日、組込みシステム技術協会主催の「ETロボコン」の2014年度の記者発表会が行われました。 ETロボコンは高校生以上を対象とした組み込みソフトウェアのコンテストです。
主なスケジュールは次のとおりです。
・3月10日~4月10日 申込受付期間。学生さんに限っては、遅れてエントリーできる「仮申し込み」があるそうです。
・9~10月 地区大会。全11地区。
・11月19日 チャンピオンシップ大会 競技会
・11月20日 チャンピオンシップ大会 モデリングワークショップ
▲今回、新クラスが発表されたのですが、その前置きとして、前回までの大会での課題(問題点)が語られました。
一つは、各チームの作品が似たようなものになってしまうという現象があって、これを「金太郎アメ状態」と呼んでいるそうです。
2009年度からNXTの倒立2輪走行体を使い続けて、攻略方法が出尽くしてしまい、先輩の作ったプログラムをもらってきて、次回にそれで出場してしまう、ということもできてしまうとのこと。「新しい課題」の必要性を感じてたそうです。
▲そういった問題点を踏まえて、今年度は「デベロッパー部門」が「プライマリークラス」「アドバンストクラス」の2つのクラスに分かれて行われるそうです。好評だった「アーキテクト部門」はそのままです。
競技内容は合計3つになります。
・「(デベロッパー部門)プライマリークラス」:従来の倒立2輪走行体を使用。初級者向け。
・「(デベロッパー部門)アドバンストクラス」:新走行体「NXTrike」を使用。上級者向け。「理不尽にチャレンジ」するらしいのですが、その詳細については語られませんでした。
・「アーキテクト部門」:去年と同じ
▲新走行体「NXTrike」が初お披露目されました。
ステアリングを使って進行方向を制御するあたりは、RCX時代の走行体を彷彿とさせます。光センサーがハンドル側に付いていないので、センサーがグラグラしないので測定値が安定しやすくなっていると思います。
▲ 「3輪走行」。
▲「尻尾走行」。
▲「ウィリー走行」では、こんな姿になるそうです(プレス用の資料より)。ウイリー用のライブラリは配布されませんので、ウイリーさせたい場合には自前の技術で実現しないといけません。
▲裏側です。ギヤ比は1倍、3倍、5倍あります。走行中にギヤをチェンジできるわけではなくて、あらかじめ1種類だけ選んで組み込んでおく必要があります。
なお、デベロッパー部門では、EV3は2015年から採用を開始して、NXTは2015年「まで」採用するそうです。2015年はNXTとEV3に分かれて別々の競技が行われるということになります。2016年度からはNXTではデベロッパー部門に参加できなくなる(EV3のみ)とのことです。
▲発表会で配られたチラシです。
「スポンサー募集中」とのことです。
▲発表会で頂いたチョコです。