今年の夏の旧盆、東京からの下り新幹線はあまり混雑が見られなかった。東京駅のホームもすいた感じ。
報道ではそれでも「帰省ラッシュ始まる、駅は混雑、新幹線はほぼ100%」とニュース性を求めるように情報を流す。しかし、かつての「今日は午前中はどの列車も乗車率120%以上」なんてことはもうなかった。高速道路でも渋滞は少なくなったよう。過去最大の渋滞となるだろうとの予想は見事にはずれたようだ。
産経Web記事から要訳すると、
・8月5日~16日の30キロ以上の渋滞は前年比54%減の26回となり、予想(46回)よりも大幅減少。
・10キロ以上の渋滞も前年比14%減の448回で、予想(577回)を大幅に下回る。
・1日あたりの台数は前年比1%減の5万7000台となり、微減にとどまった。
・道路、鉄道とも、当局は「帰省や行楽に向かう人の日程が分散したためだろう」との見解らしい。
1日あたりの台数はあまり減っていないのに渋滞が大き減少しているとの数値からであろうか。
2010年はひとつの転換点になるかもしれない。長らく続いた帰省ラッシュがなくなった年として。2011年からは帰省”ラッシュ”ではなく帰省”の混雑”程度の表現が用いられることになるのではないか。団塊の世代がほぼ定年となった2010年、時期をあわせて帰省する団塊も消失した。同じことをする行動パターンのひとつが消失した。みなと同じであることに安心を求める世代の活動は縮小され、高度成長、バブル、そして多様性を認めるといった青少年経験を
もった世代の活動へと転換されていくことだろう。
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