WROでは小中高校生による競技の他に、指導者、コーチに向けた国際教育シンポジウムを開催しています。
International Symposium on Robotics in Science and Technology Education (英語)
小中高校生のスキルを高めていくために、また、WROを通じて科学技術に興味をもつ子どもたちを増やしていくには、指導者の育成がまず重要です。WROでは、指導者を増やし指導者のスキルアップを目指してシンポジウムを開催しています。
今年は3回目で9名の発表がありました。日本から3名の方が発表しています。
http://www.wroboto.org.php5-15.websitetestlink.com/inside/wro2010-symposium-program.html (英語)
このシンポジウムは日本の発案で2008年WRO横浜国際大会から開始されました。大学や企業ですと学会や業界コミュンティ等で活動が盛んですが、日本でも各国でも小中高校の先生、指導者の方が教育事例を発表、聴講する、交流する機会はそう多くありません。WRO Japan実行委員会では、こうした状況を踏まえ「小中高校生に教育実践する指導者にむけた教育事例発表聴講と交流の場をつくろう」と発案し、WRO国際委員会の承認によってスタートしました。
東北学院榴ケ岡高校・河田先生の発表。
Future Possibilities of education Mindstorms robot
栃木県立足利工業高校・嶋田先生の発表
Development and practis learning material using LEGO Mindstorms NXT to train the avility applicable to life in technology education
このシンポジウムは研究発表ではなく、教育実践事例の発表としています。事例を共有し交流することで指導者の気づきと活動サポート を推進できればと考えています。
今回の進行役・Zamoraさん(Philippine Robotics Spciety)の発表はインパクト強く。
The most important part of research is to THINK.
Teachers don't have to teach!
We need to INSPIRE!
Inspired learners will be enthusiastic in pursuing knowledge.
Learned THINKER will evaluate and discern content.
を述べられていました。
考えることは研究の最も重要なことです。
教師は教える必要はありません!
INSPIREが必要です!
INSPIREされた学習者は知識を深めようと熱中するでしょう。
こうした学びを得たTHINKERは、評価、考察が明確にできるようになるでしょう。
また、シンガポール国立サイセンスセンターの発表では自らのミッションを強く発表していました。
To promote Interst, Learning and Creativity in Science and Technology through Imaginative and Enjoyable Experience and contribute to the Nation's development of its Human Resource.
WRO国際委員会では、このシポジアムを重要イベントと位置付け、2011年UAE、2012年マレーシアでも継続的に開催していくことが決定されています。また、各国からの発表事例の共有希望も出始めており、今後シンポジウムのコンテンツの充実化が図られていくことだと思えます。
今年の国際シンポジウムでは小林が委員長を務めましたので、開会にあたり以下のご挨拶をしました。日本のみならず世界で科学技術教育への理解と人材育成の実践が推進されていくことを期待しています。
Thank you for coming along.
I am happy to hold the 3rd international symposium on Robotics and Technology Education.
We had the 1st symposium in Japan , then the 2nd one in Korea. This is the 3rd symposium.We have presenters and participants every year.We had 14 cases of presentation in Japan, 11 presentation in Korea, and we have 9 presentations this year.
The purpose of this symposium is to increase the coaches of WRO and to raise the skill of them.To contribute to the science technology in the future, we hope to increase more youths who participate in WRO.
To increase the number of youths, it is necessary to increase the coaches first. Young people grow up meeting good coaches or mentors.It is like the cases of soccer players who wish to drive for the advanced skills.
Please, everyone, get the informations and knowledge in this symposium and take it to your country. Also, I hope that you exchange informations each other here.This symposium is the place of community, too.
In Japan, we hold the national symposium. We had the 21 presentations this year. From these presentations, 3 speakers are going to have presentation today.Please hold the symposium in your country, too.It is not necessary to research for the theme. Presentation of practical cases is fine.If the coaches of your countries could enjoy international exchange and raise the skills, I am sure the articipants of the WRO will increase.
I hope that today is going to be the varuable day for all of you.
Thank you.
ご参加いただきありがとうございます。
第3回科学技術におけるロボット教育国際シンポジウムを開催します。
このシンポジウムは日本で開催スタートし2回目が韓国、そして今回が3回目となります。毎年、発表者、参加者を募り、日本開催では14件の発表、韓国開催では11件の発表、そして今年のフィリピン開催では9件の発表となっています。
このシンポジウムの目的は、WROに参加する指導者を増やし、指導者のレベルアップをはかっていくことです。未来の科学技術に貢献できるように、WROに参加する子供たちがもっともっと増えていくことを私たちは願っています。参加する子供たちを増やしていくには、まず指導者を増やすことが必要です。子供たちは、よき指導者にめぐりあって成長していきます。それは、例えば、サッカーにおける子どもたちの育成、指導者の育成と同じようなことではないでしょうか。
参加のみなさんにおかれては、このシンポジウムで情報や知識を得て、ぜひそれをみなさんの国に持ち帰ってください。また、このシンポジウムで各国の指導者の交流がたくさんはかられることを期待しています。シンポジウムはみなさんの交流の場でもあります。
また、日本では国内にてシンポジウムを開催しています。今年は20件の発表がありました。そこから3件を国際シンポジウムにて発表します。ぜひ、みなさんの国でも、シンポジウムを開催してください。研究をテーマとする必要はなく、実践事例を発表しあうことでよいのです。みなさんの国の指導者が交流し、レベルアップをはかれれば、WROの参加者はきっと増えていくことでしょう。
本日がみなさんにとって貴重な経験となる日であることを期待しています。
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