ETロボコンはソフトウェア・コンペティションです。走行体、バッテリーはすべて同じで搭載されるソフトウェアの違いだけでの競技です。さらに、搭載されるソフトウェアの設計の善し悪しの審査があります。ソフトウェアの設計は”モデル”で記述することが求められています。
組込みシステムにおいては、近年、ソフトウェア開発において大規模、複雑化、高機能、単納期と厳しい条件がどんどん膨れています。こうした状況にモデルベース開発を適用していこう、その教育・人材育成のプラットフォームがETロボコンと言えます。
快晴となった12/2(木)
ランドマークタワー
開会前。300席のイスを並べたところ。
230名程度が事前登録済であったので、昨年並みの300席を準備。
どんどん増えてくるので50席ほどイスを追加。
いやー、みなさん熱心だ。
モデル・ワークショップは、全国10地区大会のモデル審査、競技、そしてチャンピオンシップのモデル審査と前日の競技結果を踏まえて、「今年のモデリングの傾向。開発はどうあるべきか」等を審査員が中心となって議論を進めていきます。
内容はこちら
ずっとビデオまわしている方もあれば、メモに熱中する方、じっと聞き入る方、審査員の話しをもらさず聞こうとする姿勢と熱意が伝わってきます。
お昼の時間はミニ・ワークショップ。4つのテーマごとに参加者が集まり、審査員と議論を深めます。
入門編テーマは参加者多いなー。
人間系、コミュニケーションといったテーマも人気高く。
そして一番人気は【モデル解説ツアー】。こちらは、会場に掲示されているチャンピオンシップ出場40チームのモデルを、審査員が内容解説しながら歩くというもの。設計面を中心としたツアーと性能面を中心としたツアーの2つが実施されました。
このモデルはどこがいいのか、よくないのか。どういう観点で審査したのか、を審査員がダイレクトに解説していきます。参加者からのツッコミもあり。
ミニ・ワークショップとツアーが終わると、さらに深くつっこんでやろう!という、【モデル相談所】が開設されます。これは自チームのモデル図を持ってきて審査員にサシで相談するというもの。毎年これもすごい人気です。
はじめ4カ所開設していましたが、希望が多く最後には8カ所の相談所となってました。審査員のみなさん、おつかされま。
これにて終了。
あまり休憩をとれないため、審査員は昼ごはんもそこそこにずっと参加者に対応します。タフでなければ務まりません、好きでなければやれません、感謝。
ETロボコンの教育的な特徴のひとつに、全参加チームのモデルを得られることがあります。同じテーマで開発したモデルが今年は350近くあり、そのすべてを全チームに電子データで配布します。競技会終了後に、いろいろなチームのモデルを見て、さらに研究、勉強できるようになっています。
ETロボコン2010のイベントがこれで全て終了しました。みなさん、おつかれさまでした。
競技会の記事がでてますので紹介します。
ロボタイムズ
http://robo-times.com/evn/rep/2010/12/evn-rep101203a.html
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