2015年は阪神淡路大震災から20年、あの日、私は当時住んでいた福井の借家の2階で、揺れに驚いて目を覚ましたのを覚えています。
仕事に行ってお昼に会社の前にあるいきつけの喫茶店でランチ食べようと入ったところ、テレビが倒壊した高速道路とあちこちで煙をあげる神戸の街を映していました。目んたま飛び出るくらい驚く、とは言いますが、まさに私は「うわっ」と声をあげその場で立ちすくんだのを覚えています。
1995年は1月の大地震、3月の地下鉄サリン事件、12月の高速増殖炉もんじゅでのナトリウム漏れ火災事故がありました。共通するのは「あり得ないと思っていたことが起こった」「大丈夫、安全だと”言われていたこと”が崩壊した」の2点だったと思います。日本社会、そして日本人の意識に大きな変化をもたらした年だと思えます。人任せでなく、自分で考え、自分で確かめることの重要さがハッキリしたのはこの年が起点だったと思います。
また一方で、Windows95の発売、Javaの発表等、インターネットが身近になり、多くのネットユーザが誕生したのも1995年でした。
このインターネットの発達開始と大きなコトのあった1995年が、災害時等における自助、公助、共助といった概念と活動が進む起点にもなったと感じています。
あれから20年、事件はいつの世も現場で起こり、ボランティアすることは教育、事業、生活において一般的になり、日本のエネルギー政策は以前にも増して難しい状況となり、インターネットは社会を変革する基盤となり、ロボットが一般社会に現れ、プログラミングをする子供が増え、ソフトウェアやプログラムというものが特別なものではなく、エンジニアの仕事も広く一般に知られるようになりました。
(2000年のロボ・キャンプ風景)
アフレルでは毎年福井で親子ロボットプログラミング体験教室「ロボ・キャンプ」を実施していまして15周年になります。”面白そう””身の回りのいろんなものが同じ仕組みで動いている””それをつくっている人がいる”を感じてもらおうと今年も夏休みには明るくみなさんと楽しめるように企画を進めています。お楽しみに。
また、ETロボコンは来年15年目、WROは今年12年目と、21世紀に入ってからの「明るい未来社会をつくる人を育てる」活動も10年を超えるようになってきました。
アフレルの設立母体である(株)永和システムマネジメントは今年設立35年を迎えます。ソフトウェア開発企業として永くお客様から信頼をいただけている結果だと思います。30数年間ずっとお取引いただいている金融機関等のお客様もあり、ほんとうにありがたいことです。約30年前に私が入社したころは社員は30数名、それから20年勤めて独立し、来年にはアフレルも10周年を迎えます。
私が経営において、またロボコン等の活動において最も重要とするのが”継続できること”です。社員や仲間がオモシロク、成長しながら続けて活動できる環境をつくりだしていけるように。
話しは変わりますが、地元・福井県勝山市の高校生 山口茜さんがバドミントン日本一となりました。1967年福井国体にてバドミントン会場となったのが勝山市。それから45年、受け継がれた地域活動の中から17才の日本一が生まれました。
活動を進めていく上ではいろんな困難があり、放り出したくなるような気になることもあるでしょう。松下電器産業(現Panasonic)創業者・松下幸之助翁の「企業が大きくなるかどうかは、お客様、社会が決めてくれる」という言葉があります。お客様、社会にとって必要である存在で有り続けること、今年も未来への継続に向かって進みたいと思っています。
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