「バレンタインデーは来月なんですが、」と初春にあわせたチョコレートをいただきました。
かつて共に仕事をした仲間から。彼女が私のチームに来たのは20代半ばだったと思います、今はお母さんになっていて、ツールベンダーのマーケッターとして活躍しています。
正月に息子がスノーボードに行くとなって、「チョコレートは?」と探しているのを見ました。女房に聞いたところ「チョコレートはやっぱりもっていくらしいのよ」と。ちょうど新潟のスキー場で一晩帰れなくなった方が無事発見されたニュースがあった日。
拙宅では息子らが小学生の頃、時折家族でスキーに出かけていました。スキーは板、ストック、靴等、全部自分で身につけ、かついで歩かなければならず、またもちろんスキーも1人で滑ることになり、ころんで起きるのも自分で、滑るコースを選ぶのも自分で、と「自分でやる」ことの訓練になったなぁと思い返します。
スキー場に到着してさあスキー板かついで行こうとする時に、私から各自にチョコレートが配給され、「もし、はぐれて戻れなくなった時は、これを少しずつ食べて救出を待つこと」と言い渡されます。まあ、そうは言っても小学生に保育園児ですから、空腹と寒さには勝てず、お昼時に戻ってくると全部食べてしまっているので、午後に向けてまたチョコレートを渡します。ほんとうの非常食として使われることはなくそれはそれでよかったものでした。
それから10年以上経ち、成人した息子がスノーボードに出かける際に、チョコレートを探しているのを見て、ほくそ笑みました。
この「チョコレート」は私の叔父から教わりました。叔父は山間部で農林業で生活しており、山のことなど話してくれました。私が中学生の頃だと思います、「山に行く時には何か食べ物をポケットに入れておけ。今はパンやチョコレートとか手軽にあるんだから。もしもの時には役に立つ」と言われたことがあって、自分がスキーに行くようになって実践してきました。
役に立つことはないようにと思いながら、叔父が教えてくれた「準備すること」 「心構えを持つこと」の大事さが、息子らにも伝わっていれば幸いです。
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