教育版レゴマインドストームの専用ソフトウェア「教育版EV3ソフトウェア」を使う機会がありましたので、ソフトウェアのダウンロードから実行までの一連の流れを紹介します。
《ダウンロード》
▲「教育版EV3ソフトウェア」はそれ自体が単体の商品なのですが、ディスク(CD-ROMやDVD)の形体ではなく、インターネット上からダウンロードすることで入手します。
現在、販売されている「セットA」や「セットB」には、「シングルライセンス」といって、パソコン1台ぶんに教育版EV3ソフトウェアをインストールする権利が含まれています。
セットには、ソフトを利用するためのアクティベーションコード(実行可能にするためのパスワード)が印刷された紙が入っていますので、事前に開封しておきましょう。
▲インストーラを入手します。
まず、アフレルの公式サイトから教育版EV3ソフトウェア配布用のページを開きます。
▲レゴエデュケーションのサイトに飛ばされますので、ここで名前と、アクティベーションコードと、メールアドレスを入力します。
さらに次のステップで、ユーザーの住所も入力します。
海外のサイトなので、文字はすべて英語で入力したほうがいいです。
▲入力すると、メールが届きます。なぜかメールの文字の色が薄くて読みにくかったです。
メールに書かれているアドレスをブラウザで開きます。
▲メールを元に開いたダウンロード画面です。
Windows用とMacOS用の2種類があります。
ファイル名をクリックすると、ダウンロードされます。以上でインストーラの入手は完了です。
《インストール》
▲インストーラを実行した様子です。
インストールする内容は、「Student Edition」と「Educator Edition」の2種類から選択できます。
「Student Edition」は生徒向けの内容、「Educator Edition」は先生向けの内容になっています。
といっても、あまり違いはありません。
▲「Educator Edition」の場合、ロボットエデュケーターの最後で先生用の資料(指導要領や部品の一覧)を見ることができます。「Student Edition」の場合、この項目は表示されません。
▲あと、「Educator Edition」の場合、コンテンツエディタで先生用のメモを書くことができます。「Student Edition」の場合には先生用のメモは変更できません。
《ファームウェアのアップデート》
EV3ソフトウェアを実行した状態で、初めてインテリジェントブロックEV3をパソコンに接続すると、「ファームウェアを更新してください」というようなメッセージが出てきます。
▲更新する手順は次のとおりです。
まず、「ツール - ファームウェア更新」をメニュー選択します。
▲ファームウェアの更新用のダイアログが表示されますので、「ダウンロード」ボタンを押します。
あらかじめ、インテリジェントブロックEV3の電源を入れて、パソコンに接続した状態にしておきます。
しばらく待つと、最新のファームウェアに更新されました(1.01H→1.03E)。
バージョンは1.03Eが現時点の最新のようです。
《ヘルプなど》
▲教育版EV3ソフトウェアを立ち上げた様子です。ちゃんと日本語に対応しています。
NXTソフトウェアと比べてメニューが増えました。
一番上に表示されているのが、「ユーザーガイド」というオンラインの説明書です。
▲ユーザーガイドはpdfの形式になっています。
ページ数は80ページ以上もあります。
このユーザーガイドはEV3ソフトウェアについての説明書ではなくて、EV3用のセンサーやインテリジェントブロックについての説明書です。内容はEV3ソフトウェアとは無関係ですが、早い時期に目を通しておいたほうがよさそうです。
▲EV3ソフトウェアについて知りたい場合には、ヘルプを読みましょう。
メニュー「ヘルプ-EV3ヘルプの表示」を選択します。
▲ヘルプの画面です。
プログラムの方法について詳しく書かれています。
▲一番最初のメニューで「モデル コアセット」を選択すると基本セットのパーツで作れる製作例を4種類見ることができます。
組み立て図を見たり、サンプルプログラムもダウンロードできます。
▲組み立て図を頼りに「ジャイロボーイ」を組み立ててみました。
1日もあれば組み立てることができます。
サンプルプログラムをそのまま転送すると、特に問題もなく、一発で倒立しました。
ただ、ジャイロセンサーの扱いにはコツがあって、電源を入れるさいに本体を揺らないようにする必要があります。揺れている状態で電源を入れると、正しくジャイロが動かず測定値がズレ続けてしまいます。