大きさ比較も兼ねて、いままで発売されたマインドストームシリーズを含む代表的な CPU ブロックを並べてみました。それぞれ極々簡単に紹介します。
左上のが一般向けの「Robot Invention System (通称 RIS)」や教育用の「Team Challenge Set」などに付属していた「RCX」と呼ばれる CPU ブロックです。従来のマインドストームとは基本的にこれらのことを指します。入出力はそれぞれ3系統で、パソコン上でかなり自由にプログラムできるようになっています。僕が技術委員長をやっている「ETロボコン」も、これと C/C++ の開発環境 (brickOS) や Java の開発環境 (leJOS) を使っています。バージョンや形が何種類かあります。
その右にあるのが「Robotics Discovery Set (通称 RDS)」に付属していた「SCOUT」です。RCX はパソコンがないとプログラミングできませんが、SOUCT はボタンとディスプレイを使って単体でプログラミング可能です。内蔵の光センサー(上の黒い部分)の他に、入出力がそれぞれ2系統使えます。コンセプトが「生物」なのか、セットに入っているパーツは虫っぽいものが多いです。SCOUT の電源を入れると「ジ、ジ、ジ」と鼓動っぽい音 (実は3段階の制御スピードを表現している) がするのも面白いです。
左下のがスターウォーズとマインドストームのコラボともいえる(?)「Droid Development Kit」や「Dark Side Development Kit」に付属していた「MICRO SCOUT」です。光センサーとモーターを1つずつ内蔵しているだけの低機能なブロックですが、これで二足歩行ロボットを作ったりする人もいます (例えば五十川さんの龍神)。RCX に付属の赤外線タワーなどを使って簡単なプログラミングができます。色は白と灰色の2種類あります。
右下にあるのが「Spybotics」に付属のモノです。正式にはマインドストームシリーズではありませんが、流れを汲むシリーズだと思います。タッチセンサーと光センサーに加え、モーターも左右2つ内蔵しています。パソコンと連携して「ミッション」と呼ばれるゲームをクリアしていくのが主な遊び方ですが、自由にプログラミングもできます。付属のリモコンでも動かせたりとなかなか面白いシリーズです。色は4種類あります。
そして右上にあるのが今回の NXT です。RCX や SCOUT よりちょっと大きくなっています。そしてポートが上下に移動したことにより、画面やボタンが格段に大きくなっているのがわかります。こうやってこれまでのモノと比べてみると「ずいぶん進化したなぁ」という印象です。そしてなにより、ようやく Mac に正式対応してくれたのがうれしいです。ただ、これまで必ずどこかにあった通称「ポッチ」が一切なくなったのがちょっと残念ですねぇ。
NXT のスペックや形状、サイズなどの詳細解説は、別のエントリーで改めて書きたいと思います。
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