マインドストーム NXT の要ともいえる CPU ブロック、通称「NXT」について少し詳しく説明します。
外見編ということで、まずは正面写真から見てみましょう。
NXT の特徴の一つである液晶画面の大きさがよくわかります。100×60ピクセルの画面に文字や絵を好きなように表示することができます。プログラムの動作確認などをする場合、いままでは情報量が少ない画面でなんとかがんばる必要がありましたが、ようやくその呪縛から解放されます。これだけ大きいと NXT 単体でゲームもできそうですね、と伏線を張っておきます(^^
NXT ではこの大きな画面と4つのボタンを使って、高機能で多階層なメニューを楽に操作することができます。メニューには、プログラム起動をかねたファイル管理、簡易プログラム環境、入出力の動作確認、新しい通信方式である Bluetooth や操作音のボリュームといった各種設定などがあります。4つのボタンは、真ん中にあるオレンジ色のが決定系ボタン、左右にそれぞれある三角のが左右ボタン、一番下の長細いのがキャンセル系ボタンで、最初の3つは自作プログラムからも利用することが出来ます。ちなみに電源を切る場合は一番下のボタンを使います。
続いて、側面と裏面を見てみましょう。
ついでに従来の CPU ブロックである RCX と SCOUT を並べてみました。NXT がこれまでより一回り大きくなっているのがわかると思います。電池はこれまでと同じように単三6本を裏面のパネルを開けて入れます。教育用セットには、裏面のパネルと交換する形で充電式バッテリーを使うこともできます。ちなみに、裏面に空いている穴の一つ (写真の一番左上の穴) には、リセットボタンが仕込まれています。NXT が暴走したりフリーズしたりしたときに、針金やシャフトを使ってリセットをかけることができます。
最後は入出力のケーブルを接続する上面と下面の写真です。
上面には出力用のポートが3つと USB ポートが1つ、下面には入力用のポートが4つ備わっています。これまでは電極が仕込まれたブロックだった通信ケーブルの端子が、ご覧のように電話線や LAN ケーブルみたいな形に変わっています。よく見ると電話線などの端子と違い、出っ張りの部分が端に寄っています。間違って違うケーブルを挿さないようにする配慮だと思いますが、あまり見ない形状なのでケーブルの自作はめんどくさそうですね(^^;
さて、このように NXT のどこをどう見渡してもポッチ (ブロックをはめるための突起) が見当たりません。そのため、NXT を固定するには Technic シリーズのようにペグやビーム、シャフトなどを使う必要があります。寸法チェックを兼ねて適当にくっつけてみたのでご覧下さい。
色々ブロックをくっつけてみた印象としては、ポッチありのブロックでも思ったより固定しやすそうな感じです。サイズや穴の位置もよく考えられていて、適当にブロックをくっつけていってもあまり干渉せずにすっきり収まるようになっています。
ただ、入出力ポートが上面と下面に配置されているため、これまでみたいに正面だけ解放しておけばボタン操作もケーブル接続も簡単、というわけにはいかなそうです。RCX では電池ボックスのフタの部分にだけブロックをはめて、本体を丸ごと引き抜けるようににできましたが、NXT では形状的に無理です。側面だけ固定もしくは着脱式にして、周囲はあまり囲わない固定方法が主流になるかも知れませんね。
LL でデモしてほしい〜。
http://ll.jus.or.jp/2006/event/session
投稿情報: とおる。 | 2006年7 月24日 (月) 12:35
>>とおる。さん
デモはいけると思いますが、別にLightweight Languageでもなんでもないんですけど(^^;
投稿情報: ooba | 2006年7 月25日 (火) 15:36