WROは国内地区予選会->Japan決勝大会->国際大会と優秀チームが選抜されていきます。
国際大会まであるのが大きな特徴ですが、またもう一方で地区予選会を母体として地域で人材育成を進めていることにも大きな特徴があります。
地区予選は各地域の団体にて主催されます。大学や専門学校が中心となっていたり、高校や中学校の先生方が中心となっていたり、行政機関、NPO、産業界のエンジニア達ががんばっていたり、地域の産学連携、産学官連携でそしきされた実行委員会で運営されています。
WROは【地域で産学連携による人材育成の具体的活動】なのです。
例えば私の地元・福井では、アフレルと福井工業大学さんの共催でWRO福井地区予選を運営しています。福井県教育委員会からはサイエンス教育推進活動サポートとしてWROを支援していただきました。
予選会に向けては、毎年指導者講習会を開催しています。主に、中学、高校の先生方、科学館等の指導者の方を対象に、プログラム制御の基本、応用、競技への取り組み、開発におけるノウハウ等のワークショップです。
(今年の福井予選会・指導者講習会の様子 講師:アフレル 会場:福井工業大学)
また宇都宮市では、「宇都宮市次世代モビリティ産業集積戦略」構想の中の人材育成としてWRO Japan宇都宮予選会を開催しています。 航空・宇宙、自動車、ロボット、情報通信の4つの産業を地域で発展させていこうというものです。
地域の産業発展には地域人材が必要です。外から呼び込むことも重要ですが、”地元で育てる”ことを強く推進する宇都宮市の活動は注目です。
産業界のエンジニア達ががんばる例として、東京予選会を主催するSESSAME(組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会)による、講習会があります。 これはコーチと選手の両方に向けたものです。
初級向け:WRO参加者、WROに参加してみようかなと思っている人向け
中級向け:WRO Japanr東京予選会参加に向けた、予選本番コースを使った本格ワークショップ
講習会会場は、予選会会場ともなる 第一実業株式会社さんの本社ビル。第一実業さんは技術商社でWRO Japanのゴールドスポンサーでもあります。東京予選会へは会場のご提供の他に、社員のみなさんがボランティアで一緒に運営に参加していただけています。
これは小学生コースの練習風景
こちらは中学生コース
WRO Japan今年の地区予選会は22地域。
北は秋田から南は沖縄まで。先週の岐阜予選会からスタート、今年も各地でドラマが展開されていくことでしょう。選手諸君と指導者のみなさんのがんばりを期待しています。
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