NXT のオープンソース化の状況
マインドストーム NXT 発表当時より、LEGO 社は「オープンソース化」を公言していました。実際、NXT の公式サイトでは8月上旬にはいくつかの仕様書が公開されていました。
現在公開されているのは、実行ファイル形式の仕様、Bluetooth 通信の仕様、回路図を含むハードウェア仕様などです。NXT とコミュニケーションするためのドライバの SDK もあります。「オープンソース」というので LEGO 社謹製の標準ファームウェアのソースが公開されるのだと思っていたのですが、それはまだないようです。
これらの情報や独自で解析した結果などを元に、すでにサードバーティからツールやプログラミング環境、拡張パーツなどがリリースされています。上記ページにいくつかリンクがありますのでたどってみて下さい。リンクにはないですが、プログラミング環境として「Robot C」や「NXT# - Mindstorms for .NET」なんてのもあります。
個人的には、標準ファームウェア上で動くプログラムをアセンブリ言語ライクにプログラミングできる「NBC - NeXT Byte Codes」と、コンパスセンサーやモーター並列制御ユニットなどの拡張パーツをリリースしている「Mindsensors.com」がオススメです。同時に、RCX 時代に愛用していた NQC と leJOS が早く NXT 対応しないかと心待ちにしています。
標準ファームウェアのソースコードが公開されたら、サードバーティによるファームウェア&開発環境の開発が一気に加速すると思うのですが、今後公開されるのかどうかはよくわかっていません。上記 SDK もヘッダーファイルとライブラリファイルだけでソースは含まれていませんしねぇ。気長に待ちたいと思います。